ソフトB・栗原10回決めた今季初サヨナラ 長谷川コーチとの犠飛特訓実った 

2023年04月12日 05:00

野球

ソフトB・栗原10回決めた今季初サヨナラ 長谷川コーチとの犠飛特訓実った 
<ソ・日>10回、決勝の犠飛を放った栗原(中)は今宮と抱き合って喜ぶ(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク4―3日本ハム ( 2023年4月11日    ペイペイD )】 今季初のサヨナラ勝ちだ。ソフトバンクは11日、日本ハムと対戦(ペイペイドーム)。3―3の延長10回、無死満塁で4番の栗原陵矢外野手(26)の左犠飛でサヨナラ勝ちを収めた。栗原は2020年6月19日のロッテ戦(ペイペイドーム)以来3度目のサヨナラ打となった。また、周東佑京内野手(27)が3盗塁を決めるなど快足ぶりを発揮し、劇勝をアシスト。連勝で再び貯金を今季最多の5とした。
 きっちり決めるところで、きっちりと任務遂行。これが今季の栗原だ。3―3の延長10回、無死満塁。8番手ロドリゲスの初球スライダーの変化後を的確にレフトへ。大飛球で三走周東が楽々と生還。今季初の延長戦突入で初のサヨナラ勝ちの主役を演じ切った。

 「シンプルに打てる球を待って。奇麗に打ちたかったけど勝てて良かったです。“俺が決める”とかじゃないけど集中しています」

 会見場で照れ笑いを浮かべた男のサヨナラ打は、コロナ禍で開幕が遅れた20年6月19日ロッテ戦以来3度目。勝負強さも兼備する4番の堅実な仕事ぶりは2回から始まった。1―0の2死一、二塁で代わりたての2番手・北山の直球を中前適時打。2―2の5回2死一、二塁では3番手・鈴木のスライダーを一時勝ち越しとなる右翼線への適時二塁打。日本ハムの投手陣とは今季初対戦ながら即、結果を出す。そこには当然ながら、入念な準備がある。

 「常にチャンスで回ると思っていますし映像で、投手の球種の曲がりをチェックしている」

 そして、サヨナラ劇を演じた決勝の犠牲フライ。これも宮崎春季キャンプから長谷川勇也打撃コーチと事前に犠飛を打つための課題を持った特訓を重ねたものだ。「犠飛を打つための技術的なものですね。監督も“1死三塁で点を取る”と言っているし、必要だなと思っていた」と、したり顔で振り返った。

 この日、2安打3打点とし、9試合で両リーグでトップの13打点。4度目の決勝打に加えて早くもお立ち台も3度上がっている。「もっと立ちたいと思います」と、乗ってくれる男に藤本監督も感謝する。

 「なかなかしびれる、厳しい試合でね、得点圏で4番の働きを十分にしてくれる。状態がいいからね」。2連敗後に2連勝。12日は“世界一侍”でも活躍した好投手・伊藤が先発だが信頼と実績の栗原への託す思いは揺るがない。(井上 満夫)

おすすめテーマ

2023年04月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム