エンゼルス・大谷 球宴HR競争出る?出ない?ヌートバー「凄いショー見てみたい」

2023年06月27日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 球宴HR競争出る?出ない?ヌートバー「凄いショー見てみたい」
21年本塁打競争に出場した大谷(AP) Photo By スポニチ
 エンゼルス・大谷翔平投手(28)はオールスター戦(7月11日=日本時間12日、シアトル)のファン投票で自身初めてア・リーグ最多票を集め、3年連続先発出場を決めた。ファンの注目は球宴前日恒例の本塁打競争に出場するのか、否かに移った。「Monthly Shohei」6月編は、WBC日本代表だったカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(25)を直撃。球宴への期待や、大会後も続く2人の交流に迫った。(取材・杉浦 大介通信員)
 その力を、打球音を、衝撃の飛距離を。誰よりも間近で目撃してきたからこそ、ヌートバーの瞳が輝きを増した。体力的に負担が大きく、スイングを崩しやすい傾向もあり、近年は多くのスターも出場を辞退している本塁打競争。大谷が描く世界一のSHO TIMEに思いをはせた。

 「もし出場したら凄いショーを見せてくれるだろう。彼が出場を望むなら、もちろん見てみたいね」

 大谷は25本塁打、61打点がともに両リーグトップ。出場が打診されるのは確実だ。ただしエンゼルスは現在ア・リーグ西地区3位で、9年ぶりのポストシーズン進出へ正念場を迎えている。「見たいのは間違いないけど、彼にとって健康を保つこと、レギュラーシーズンでのプレーが重要なはずだ。これまで目にしてきた中で最高級の才能を持つ選手。だから彼にとって最善だと思うことをやってほしい」と世界一をつかんだ同士としての温かなまなざしも向けた。

 日系初の侍ジャパンとしての3月の戦いは、今も胸に深く焼き付いている。「WBC期間中は彼のプレーを最前列で見られた。クレージーとしか思えなかったよ。だから、彼が何をしようと、もう驚いたりはしない。僕が投手だったら、勝負せずに歩かせる」。単独トップを走るア・リーグ本塁打王争いも「彼(大谷)であってほしい」と初タイトル獲得へ願いを込めた。

 6月中旬には携帯電話でメッセージを送った。「これまでと違う取り組みをしているの?」。大谷らしく返信は実にシンプルだった。「Feels good right now(ただ調子が良いだけ)」。思っていた通りだった。

 WBC後、大谷から高級腕時計を贈られた。大谷の「またいつか一緒にできればうれしい」というメッセージが込められ、3年後の次回WBCに侍ジャパンで出場しなければ没収という条件付きだ。「普段から遠征先でも着けてるよ。彼の方からくれたんだ。とてもナイスだよね」。固い約束は心に刻まれている。

 ≪“大谷番”レイノルズ氏再会待ち望む≫球宴で大谷との再会を待ちわびている。マリナーズなどで現役時代に盗塁王1度、ゴールドグラブ賞3度の名二塁手で、現在は大リーグ専門局「MLBネットワーク」の解説を務めるハロルド・レイノルズ氏(62)だ。

 過去2年の球宴やWBCなど大イベントで大谷とのインタビューが恒例で「良い関係が築けている。なぜか分からないが彼は私を気に入ってくれているみたいだ」と笑顔。グラウンドで大谷から歩み寄ってくることもあるほどだ。WBC優勝や4月に旧ヤンキースタジアム開場100周年の記念試合で本塁打したことを引き合いに「大舞台で力を発揮する。我々は真の姿を目撃し始めている」と称え、今回の球宴での活躍にも期待を寄せた。

 ▽大谷の21、22年球宴   DHと先発投手で選出された21年は本塁打競争初戦でナショナルズ・ソトと対戦し、2度の延長戦の末に敗退。翌日の球宴本番は「1番・DH兼先発投手」として球宴史上初の投打同時出場した。前半戦33本塁打に対し、後半戦13本と失速しタイトルを逃した原因に本塁打競争出場を挙げる声が多かった。同じくDHと先発投手で選出された22年は後半戦開幕投手を3日後に控えることを理由に登板、本塁打競争をともに回避し、球宴本番は「1番・DH」で打者に専念した。

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