「鷹の祭典」悪夢再び!?ギータ弾も“おはらい効果”も実らずソフトBは3位転落…昨年1勝8敗の鬼門

2023年06月27日 05:01

野球

「鷹の祭典」悪夢再び!?ギータ弾も“おはらい効果”も実らずソフトBは3位転落…昨年1勝8敗の鬼門
<ソ・楽>6回、楽天・田中将(左)からソロを放つ柳田(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク1-3楽天 ( 2023年6月26日    ペイペイD )】 “おはらい”も御前弾も実らず…。ソフトバンクは26日、東京ドームでの主催試合として楽天と対戦。昨年1勝8敗と苦戦した「鷹の祭典」初戦に向け異例の必勝祈願を行い、エメラルド色のユニホームで臨んだが、田中将を前に7回まで柳田悠岐外野手(34)の2試合連発となる11号、通算249号のソロによる1得点のみ。孫正義オーナーも来場した一戦に完敗、わずか3日で首位から陥落、3位に転落した。
 福岡でも、東京でも――。2日連続で柳田が、零封負けムードをフルスイングで払拭した。ひと振りの決定力が、増してきた。

 「変わらず、いい感じで、いいスイングができた。毎打席、打ちたい気持ちでやって、何とか、1点を返すことができて良かった」

 0―2の6回先頭。カウント3―1から田中将の外角高め直球を振り上げ、そのままバットを戻して確信あり。大飛球はバックスクリーンに弾んだ。前日25日のオリックス戦で山崎福から放った10号2ランに続く、今季初の2試合連発となる11号ソロとなった。

 丁寧に低めを突く投球で、この日の打線が苦戦した楽天・田中将からは昨季6月17日の初回に先制ソロを放って以来通算3本目。「たまたまの結果。雲の上の存在いうか、まあそういう投手ですね」と謙そんする。ただ、この日の1安打1打点で通算打率はちょうど4割(35打数14安打)の6打点。初回2死二塁での見逃し三振で同12三振目を喫したが1点を追う3回2死一、二塁では10球粘っての四球。見応え十分な好勝負は、続いている。

 東京ドームでは14年4月23日の日本ハム戦以来9年ぶり2本目のアーチとなった。これで10本の近藤を抜いてチームトップに立った。リーグでは万波(日本ハム)に2本差に迫る2位タイ。通算249本で節目の250発に王手もかけた。「次、また次の一本が出るように打ちたい」と打球同様にアゲアゲだ。

 ただ、2日連続で勝利のアーチとはいかなかった。この日は「鷹の祭典2023」の初戦。藤本体制1年目、昨季の祭典は1勝8敗。球団は15日、福岡・筥崎(はこざき)宮の宮司を市内の倉庫に招いて23年専用ユニホーム(レプリカ)に球団幹部出席のもと必勝祈願。球団初、異例の“願掛け”までしたが白星発進とはいかず、7月10日の西武戦から残り8試合でその効果に期待するしかない。

 満員御礼の4万1876人が詰めかけただけに、柳田主将が「たくさん来ていただいたけど勝ちゲームを見せられなかった」と話せば、藤本監督は「まずは明日休んでリフレッシュしましょう」と切り替えた。4連勝後の2連敗で首位から3位に転落。ただ、柳田のパワーは復調カーブを描く。また福岡に戻って明日からの楽天戦で、一発の破壊力が好材料としてある。(井上 満夫)

《和田は粘れず3敗目》
 先発・和田は5回5安打2失点で3敗目を喫した。悔やまれるのは2回の投球で、2死走者なしから鈴木大、山崎に連続二塁打を浴びて先制を許した。「粘らなければいけないところで粘れなかった。悔しい投球になった」。それでも藤本監督は「しっかりゲームをつくってくれている」と評価。球宴まで中7日で起用する方針で、7月4日の日本ハム戦、12日の西武戦での先発が有力だ。

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