【スポニチスカウト部(21)】上武大・進藤勇也 「バズーカ」「長打力」併せ持つアマ球界№1捕手

2023年06月27日 06:00

野球

【スポニチスカウト部(21)】上武大・進藤勇也 「バズーカ」「長打力」併せ持つアマ球界№1捕手
上武大の進藤勇也 Photo By スポニチ
 今秋のドラフト候補となる選手にスポットを当てる「スポニチスカウト部」。アマチュア担当記者の独自目線による能力分析とともに、選手たちの素顔を紹介する。第21回は上武大の進藤(しんとう)勇也捕手(4年)。強豪・上武大の主軸を担う打撃と、アマチュア球界トップクラスの守備力を兼ね備える、上位指名必至の「打てる捕手」だ。 【ドラフト速報
 関甲新学生リーグで「肩」と「足」の頂上決戦が行われた。5月20日の春季リーグ最終戦。上武大は優勝を懸けてライバル・白鴎大と激突した。5回。一塁走者はリーグ1位の20盗塁をマークしている白鴎大の福島。進藤が、スタートを切った快足を上回る「バズーカ」で二盗を阻止した。視察したスカウトが注目した対決の軍配は、遠投120メートルの強肩捕手に上がった。

 「一番信頼されるキャッチャーになりたい。高い目標を持ちたいので、自分の中でしっかりと計画を持ってやっていきたいです」

 ドラフト1位への階段を順調に歩んでいるアマチュア球界No・1捕手だ。上武大では1年秋からベンチ入りし、異例の3年時から主将を務めたリーダーシップの持ち主。脱力したフォームのスローイングは、他の捕手とは異なる低弾道で塁上に突き刺さる。チームで主軸を担う、右のスラッガーとしても注目の存在。スケールの大きな「打てる捕手」としてスカウト陣から最大級の注目を受けてきた。

 今月18日に行われた侍ジャパン大学日本代表選考合宿。名捕手だったソフトバンク・城島健司球団会長付特別アドバイザーが視察し「彼が良い選手であることは間違いない」と絶賛した。高く評価された進藤は「(城島氏の現役時代の)YouTubeの映像も見ています。やっぱり凄い存在。(視察を受けて)びっくりです。そんな人から言っていただけるのはめちゃくちゃうれしい」と言葉を弾ませた。

 19日に発表された大学日本代表では2年連続のメンバー入り。7月8日から開催される日米大学野球選手権で正捕手として攻守に力を発揮すれば、評価はさらに上昇する。(柳内 遼平)


 ≪高校時代の相棒 専大・西舘と共闘≫進藤は、筑陽学園(福岡)でバッテリーを組んだ専大の右腕・西舘と、侍ジャパン大学日本代表選考合宿で再会。高校時代は2度の甲子園出場を果たした2人は、大学でさらにスケールアップ。ともに今秋のドラフト上位候補の逸材だ。「大学に入学する時に“もう1回バッテリーを組みたいね”と話をしていた。その中でどうやったらバッテリーを組めるのかといったら、この場面でしか組めない。お互いそこを意識してやってきた。一緒に野球ができてうれしい」と進藤。代表入りは進藤だけとなったが、次はプロのステージで腕を磨き合うことになりそうだ。


 ☆球歴 福重小3年時からソフトボールを始め、内浜中1年時から糸島ボーイズで野球を始める。筑陽学園(福岡)では3年春、夏の甲子園に出場。上武大では1年秋からベンチ入りし、22、23年の侍ジャパン大学日本代表に選出。憧れの選手はソフトバンク・甲斐、楽天・炭谷。

おすすめテーマ

2023年06月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム