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篠山産の創志学園前監督・長沢氏「公立校夏1勝」ならず 70歳監督の挑戦続く

2023年07月12日 20:26

野球

篠山産の創志学園前監督・長沢氏「公立校夏1勝」ならず 70歳監督の挑戦続く
<篠山産・竜野>試合を見守る篠山産・長沢監督(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦   篠山産3―9龍野 ( 2023年7月12日    姫路 )】 創志学園(岡山)前監督の長沢宏行監督率いる篠山産は、龍野に3―9で敗れて初戦で敗退した。
 神村学園(鹿児島)で05年選抜準優勝に導いた同監督は、昨秋から同校を指揮。公立校で迎えた初めての夏は、計4投手が17安打9失点と崩れ、「教員は“来年こそ”と言えるが、3年生に次はない」と悔やんだ。

 父の出身地・丹波篠山市のスポーツ振興官として同校に赴任。選手に「甲子園を狙おう」と伝え続けてきた。「野球を学ぶのではなく、野球から学ぶ」とのモットーは変えず、「私立と公立では選手との距離感が違う」と厳しい指導を見直して選手に寄り添った。

 主将の大槻冴斗(さえと=3年)は「監督が来てから、さらにやる気が出ました。甲子園の4、5万人の観衆の前でも見せられるようなプレーをしようと言われ続けていました」と振り返り、背番号1の本田昂延(こうすけ=3年)は「監督は練習量よりも質を大切にされていた。しんどいこともあったけど、いい仲間と野球ができて良かった」と充実感を漂わせた。

 長沢監督は今年で70歳を迎えた。それでも意欲は尽きず、「それぞれの甲子園があっていい。涙を流し、喜ぶことは変わらない。公立校の先生の大変さを身に染みながら勉強します」と先を見据えた。

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