エンゼルス・大谷の去就に記者も選手もファンも興味津々 移籍有力候補のド軍正捕手は「95%うちに来る」

2023年07月12日 02:30

野球

エンゼルス・大谷の去就に記者も選手もファンも興味津々 移籍有力候補のド軍正捕手は「95%うちに来る」
練習中、ファンにサインする大谷(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 球宴恒例の前日会見の場としては極めて異例だった。両リーグの選手、関係者が今季終了後にFAとなるエンゼルス・大谷の去就について次々と熱弁を振るった。
 移籍の有力候補に挙げられるドジャースの正捕手スミスは「彼にはぜひドジャースに来てほしい。ワールドシリーズ制覇に貢献してほしい。来年、彼の球を受けたいね」と熱烈勧誘。ド軍入りの可能性を「95%うちに来るんでしょ?僕は彼を待ち焦がれている」とまで数字を上げた。正一塁手のフリーマンは「打者で毎日あれだけの数字を残すためにどれだけのハードワークが必要か。それでいて投手として登板する。理解不能だ」と絶賛。前半戦最終カードのフリーウエー・シリーズで塁上で大谷と会話する姿が注目されたベッツも「いくつもの優れた能力があるが、印象的なものはパワーだ。大谷は“(同僚の)アデルの方がパワーがある”と言ったが信じない」と内容を明かした。

 勧誘はド軍だけにとどまらない。60勝29敗で前半戦メジャー最高勝率のブレーブスの正捕手マーフィーは「大谷は多くのお金を手にするに値する選手。どのチームだって大谷を獲りにいく」。正一塁手のオルソンも「彼ならば行きたいチームのどこにでも行ける」と同調した。ロイヤルズの正捕手ペレスとブルージェイズの守護神ロマノは、このオフに大谷が結ぶ契約総額について「6億ドル(約846億円)の価値がある」と口をそろえた。

 地元開催のシアトル・タイムズ紙でマリナーズ担当を務めるライアン・ディビッシュ記者は、8月1日(日本時間2日)のトレード期限での獲得を含め「オファーは必ずする。トレードが難しくてもFAでは確実に獲りにいく。翔平が望むことの全てをチームは受け入れる」と代弁。獲得最優先選手として名を挙げた。

 大谷一色にも映った真夏の祭典前夜祭。当の大谷は他球団の選手から冗談でも移籍の勧誘はあったかと問われ「秘密です。ハハ」と笑った。両リーグ断トツの32本塁打のキングかつ、投打二刀流の才能。オールスター選手たちさえもひきつけてやまなかった。(笹田幸嗣通信員)

おすすめテーマ

2023年07月12日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム