輝先輩が贈ってくれた打撃マシンのおかげです 母校・仁川学院がコールド発進

2023年07月13日 04:00

野球

輝先輩が贈ってくれた打撃マシンのおかげです 母校・仁川学院がコールド発進
<夢野台・仁川学院>初回、適時打を放った仁川学院・金山(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦   仁川学院8―0夢野台 ( 2023年7月12日    ウインク姫路 )】 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会が12日に各地で開催された。兵庫大会では、仁川学院が夢野台を8―0と8回コールドで下して初戦突破。同校出身の阪神・佐藤輝明内野手(24)に刺激を受ける後輩たちが計9安打と得点を重ねて3回戦に進んだ。
 阪神・佐藤輝の存在が母校・仁川学院を力強くさせていた。現在の佐藤輝と同じ背番8で4番の金山顕大(けんた=2年)が初回2死三塁で左前へ先制の決勝打。「打撃マシンでずっと練習してきたので力がつきました」。チームは、佐藤輝が寄贈した打撃マシンを球速140キロの速球に設定して振り込んできた。夏初戦から9安打8得点と打線が機能した。

 2、3年生全員が知る動画がある。当時高校2年の佐藤輝が冬の期間にウエートトレーニングに励む映像だ。先輩は身体を大きくして迎えた3年春から本塁打を量産。語り継がれる逸話を参考に、選手らは冬の期間に肉体強化や走り込みに取り組んだ。

 「5番・投手」の山本滉介(3年)は、ひと冬を越えて6キロ増の体重68キロと増量に成功した。「佐藤選手のように鍛えれば、僕も打てるかもしれないと刺激になった」。夏初戦は投手として8回零封、打者として3安打2打点と大活躍。「走り込んできたので打球も上がるようになったし、球速も速くなりました」と先輩に感謝した。

 ただし、山本家は曽祖父から代々、巨人ファンと決まっている。山本は岡本和に憧れる。「努力家と聞いたので尊敬しています。でも、佐藤輝選手の映像もよく見ます」。佐藤輝は、3年夏に初戦敗退。後輩たちが初戦突破を果たし、不振の続く先輩にエールを届けた。(河合 洋介)

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