阪神・浜地、島本、馬場、岩崎の救援陣がサヨナラ呼ぶ無安打零封の盤石リレー

2023年07月13日 05:15

野球

阪神・浜地、島本、馬場、岩崎の救援陣がサヨナラ呼ぶ無安打零封の盤石リレー
<神・D>9回、ピンチをしのぎガッツポーズを決める岩崎(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5―4DeNA ( 2023年7月12日    甲子園 )】 同点の9回を無失点で締めくくりサヨナラ劇の機運を高めた阪神・岩崎は試合後に言った。
 「今日はみんな(のおかげ)です。私じゃありません。以上!」

 「みんな」とは自身までバトンをつないできたリリーフ陣の面々のことだ。先発の大竹が今季最短タイの5回4失点で降板した後、岩崎を含めた4投手がそれぞれの力を出し切って相手打線に追加点を与えなかった。中でも存在感を示したのは4番手で登板した馬場だった。7回、楠本、関根の左打者2人を封じた3番手の島本に次いでマウンドへ。2死から宮崎をスプリットで空振り三振に仕留めて勢いに乗った。

 2イニング目となった8回も腕の振りは衰えない。先頭で迎えたのは前打席で2ランを放っている牧。粘られながらも最後は8球目のカーブで空振り三振に斬った。その後も佐野、ソトを難なく封じて1回1/3をパーフェクトリリーフの右腕は「結果的に流れを持って来られる形になって良かった。焦らずに自分の投球をすれば抑えられるって強い気持ちがあった」とうなずいた。

 背番号18をつける6年目右腕は6月23日に今季初昇格。これで5試合連続、計8回1/3を無失点と加治屋の2軍再調整で巡ってきた好機をモノにしている。2軍で徹底的に磨いてきたのは緩急。「カーブが良いアクセントになっている。バッターの目線を変えるってとこで、カットもスプリットも生きている」と手応えを口にした。

 球団最多タイの月間19勝をマークした5月は、救援防御率1・99と安定。対照的に8勝14敗1分けと負け越した6月は同3・91とチームの浮沈にブルペン陣の出来がリンクする。5勝3敗1分けの7月はここまで1・69と再進撃の兆候はある。4カードぶりの勝ち越し。この日の勝利で球団主催試合のDeNA戦は8連勝。これはリーグ優勝を果たした03年以来と吉兆データも味方に、再び虎が独走態勢に入る。(遠藤 礼)

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