粘った阪神・才木が7勝目 ポストシーズン先発争いも“粘った” フォーク、ハマれば大きな武器に

2023年09月07日 07:00

野球

粘った阪神・才木が7勝目 ポストシーズン先発争いも“粘った” フォーク、ハマれば大きな武器に
<中・神>4回、ピンチでビシエドを投ゴロに打ち取り、ガッツポーズする才木(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1-0中日 ( 2023年9月6日    バンテリンD )】 粘った。先発・才木は6回までたった1点の援護を守り切り、中継ぎ陣にバトンを託した。初回1死二塁は細川を151キロストレートで一飛、石川昂を154キロで右飛。4回1死一、二塁もカリステを151キロで右飛、ビシエドを153キロで投ゴロに仕留めた。要所を力で乗り切り、キャリアハイの7勝目をつかみ取った。
 「(坂本)誠志郎さんから“思い切ってこい”と言われていたので、思い切りいきました。真っすぐは悪くなかったですし、ファウルやフライアウトを取れました」

 6回は無死一塁から細川に四球。最後に投じたフォークがワンバウンドし、捕手の坂本が一塁側へはじいた。その間に一塁走者の岡林が一気に狙ったが、そこは恋女房が三塁で刺してくれた。バックの守りにも支えられ、スコアボードに「0」を並べていった。

 8月10日巨人戦で7回1/3を2失点に抑えて6勝目を挙げて以来のマウンド。腰の張りで1カ月近くをファームで過ごしたが、6回無失点、被安打4で白星を手にした。それでも気を緩めることなく、「勝ち星は運なので、次は7回、8回、9回を目指して、これからも一つ一つ積み重ねたい」と前を向いた。

 先発争いでも、才木は粘った。クライマックスシリーズ、その先の日本シリーズ登板に向け、村上、大竹、伊藤将…に続く2番手グループを青柳や西勇、西純らと争う。150キロ台中盤まで上がる速球と落差の大きいフォークは、ハマれば大きな武器だ。「ここまで来たら一つ一つ勝つことだけを考えてみんなもやっている。何も特別に思うことなく、自分は任された試合を一生懸命に頑張るだけ」

 岡田監督の評価が辛口だったのは期待が大きいからこそだろう。「あんまり良くなかったよなあ。なんか、ちょっとおかしかったよな。ようあそこまでゼロでいったよ」。完全復活にはもう少しでも、アレに欠かせない1ピースが戻ってきたのは、確かだ。

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