ソフトB・有原 剛から柔の投球術で8回無失点チームトップ7勝「ここ数試合、立ち上がりが悪かったので」

2023年09月07日 05:02

野球

ソフトB・有原 剛から柔の投球術で8回無失点チームトップ7勝「ここ数試合、立ち上がりが悪かったので」
ソ・ロ>4回、声を出しながら投球する有原(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク3-0ロッテ ( 2023年9月6日    ペイペイD )】 ソフトバンク・有原は心地よい疲労感に包まれていた。初回からギアをトップに入れる新スタイルでチーム単独トップの7勝目をマーク。8回、105球を投げて4安打無失点に抑えた右腕は「いつもと違う感じ。アップダウンなく投げたのでちょっと疲れた」と喜びに浸った。
 テーマを明確にして試合に臨んだ。今季33失点中、最多の11失点を記録していた初回をいかに抑えるか。「ここ数試合、立ち上がりが悪かったので、今日は“初回だけ”と思って力を入れた」。斉藤和投手コーチとも話し合い、試合へのアプローチを変えた。「初回の先頭から三振を狙う気持ちでいた」。1死一塁で中村奨を遊ゴロ併殺に抑えるなど、初回に投じた6球全てが直球だった。

 4回まで毎回安打を浴びるも単打で、5回以降の4イニングは無安打に抑えた。序盤をパワーで押したことで、後半はツーシーム、チェンジアップなど変化球が効いた。剛から柔へ変化し、試合を支配。前回8月23日の対戦では7回途中11安打3失点と打ち込まれたロッテ打線に雪辱し「本当に情けない投球だったので絶対に勝つという気持ちだった。結果を出せて凄くうれしい」と笑みを浮かべた。

 ロッテ戦はこれで日本ハム在籍時の19年から7連勝となった。有原は「収穫あるピッチングだった」と話し、「(ロッテに)気持ちよく振ってこられるのが嫌。しっかり抑えたことで向こうの考えも変わってくる。僕も気持ちよく次に臨める」とその理由を説明した。2位を争うロッテとの今後の戦いへ布石にもなった。(森 寛一)

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