広島・デビッドソン “4番初安打”がサヨナラ弾 記念のスラィリー人形「クリスマス用に家族にあげる」

2023年09月07日 06:30

野球

広島・デビッドソン “4番初安打”がサヨナラ弾 記念のスラィリー人形「クリスマス用に家族にあげる」
<広・D>延長11回、サヨナラ本塁打を放ったデビッドソン(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島4-3DeNA ( 2023年9月6日    マツダ )】 広島のマット・デビッドソン内野手(32)が6日のDeNA戦で来日初のサヨナラ弾を放って2試合連続の劇勝を呼んだ。4番出場は7月以来2度目。待望の“4番初安打”を殊勲の一撃で飾った。7試合ぶり19号で球団助っ人では19年バティスタ(26本塁打)以来の20号に王手。5連勝の阪神に食い下がり、8日からの直接対決へ士気を上げた。
 デビッドソンは打った瞬間、持っていたバットを突き上げた。同点の延長11回2死。初対戦の中川の初球149キロを捉え、右翼席へ打ち込んだ。来日初のサヨナラ本塁打だ。

 「いつ以来か覚えていない。難しい試合展開で、勝ち切れて、本当にいい気持ち。あの打席まで相手投手に抑え込まれていたので、最後の最後に一番良い結果が出てうれしい」

 初回1死一、二塁で遊ゴロ併殺。5回2死一、三塁で空振り三振。目前で堂林が申告敬遠で勝負を避けられた9回1死一、二塁は二飛。3度の得点圏を含む5打席凡退で迎えた6打席目で修正した。上半身が前傾気味になっていた構えから真っすぐ立つ意識へ。7月12日の巨人戦以来、2度目の4番出場で生まれた“4番初安打”で4年ぶりの2試合連続のサヨナラ勝利を決めた。

 「やっと日本の野球に慣れてきて、最近は打ててきたかなと感じている。日本の投手の制球力はすごいものがある。これは肌で感じていることなので、それに、調整できてきたのかなと思う」

 19本塁打のうち8、9月で10本。特にマツダスタジアムでは本塁打すれば13戦全勝へ伸びた。本拠地本塁打では球団マスコットのスラィリー人形が贈呈される。「米国の家に帰って、クリスマス用に(家族の)みんなにあげるので、取っている。犬にもあげないといけないからね」とユーモアを交えて量産を誓った。

 新井監督は「ベンチでホームランを打ってくれと思って見ていた。本当に打ってくれて、ナイスバッティングだった」と最敬礼だ。難敵の今永に対して0―3から追いついて延長戦を制し、「本当に2日連続でスゴい試合で、選手全員の頑張りには頭が下がります」と感謝した。4時間22分の激闘を制し、連勝した3位・DeNAとは6ゲーム差。残り18試合は上だけを見て突っ走ればいい。(長谷川 凡記)

【データ】
 ○…広島は5日のDeNA戦に続き、今季7度目のサヨナラ勝ち。2試合連続サヨナラ勝利は、19年7月21日巨人戦(鈴木、右安打=10回)、23日中日戦(安部、左本塁打=10回)以来、球団4年ぶり。

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