エンゼルス・大谷 2度出場直訴も欠場…右脇腹“軽傷”と判明 6日の再検査で問題なければ「出る」

2023年09月07日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 2度出場直訴も欠場…右脇腹“軽傷”と判明 6日の再検査で問題なければ「出る」
<エンゼルス・オリオールズ>試合中、ネビン監督(左)と話す水原通訳(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 鋼のメンタルだ。エンゼルス・大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、前日痛めた右脇腹の影響で2試合連続でオリオールズ戦を欠場。2戦連続欠場は20年9月以来3年ぶりだったが、右脇腹は「炎症」だったことが判明した。この日も試合出場を志願し、6日(同7日)の再検査で問題がなければ同日のオ軍戦で復帰する意向。右肘じん帯損傷も負う傷だらけの状況でも、大谷のプレーへの執念は尽きることがない。
 出たい、試合に出たい。大谷はこの日、2度も出場を訴えた。前日のフリー打撃中に右脇腹を痛めたばかり。球場入り後、フィル・ネビン監督に「今日の試合に出たい」と直訴。指揮官は試合前に「私がさせなかった」とストップをかけたことを明らかにしたが、それでも食い下がった。

 オリオールズ戦のベンチには姿を現さなかったが、大谷はベンチのすぐ裏で戦況を見守っていた。そして試合中。水原一平通訳がベンチの指揮官の背後に立ち、大谷の言葉を伝えた。「彼は僕のところに来て翔平がまだプレーしたいという意思を伝えにきた」。この日2度目の出場直訴にネビン監督は「ケガがあるのに今日、彼がプレーを望んだことは、我々は本当に分からない」と驚きを隠さなかった。3年ぶりの2戦連続欠場となったが、大谷のプレーへの執念が表れる2度の出場志願だった。

 「右脇腹の張り」と発表されていた患部は、この日の検査で軽傷だったことが分かった。指揮官は「検査の結果、少し炎症が見つかっただけだった。ケガに関しては危険を回避できたと思う。だいぶ良くなったと報告があった」と説明。そして「明日、彼がどう感じているか見てみよう。もし彼が来て、いい感じだと言ったら、彼がテストに合格したら、私は決断を下すことになるだろう」と6日(日本時間7日)の再検査で問題がなければ、オ軍戦に出場させる意向を示した。

 主砲不在のチームは、1点リードの9回に守護神・エステベスが、3安打1四球などで2失点。追いついて延長戦に持ち込んだが、タイブレークの末に4―5で敗れた。9月勝ちなしの5連敗で借金は今季ワーストの11。ワイルドカード(WC)圏内へ絶望的な13ゲーム差の状況で、右肘も痛めている大谷の心だけは折れていなかった。(笹田 幸嗣通信員)

 ≪集合写真撮影に“影武者”が登場≫“影武者”登場!?エ軍は試合前にフィールドで23年の「チーム・フォト」を撮影。集合写真に「背番号17」の姿もあったが、笑顔で撮影に納まった人物は大谷ではなく別人だった。大谷は右脇腹の検査などで球場到着前で、広報担当者は「先発投手ら撮影に参加できない選手もいる。彼はフロントスタッフの一人。その中でも背が高いスタッフだ」と説明。後に合成写真などで対応するのが通例で、フィル・ネビン監督も「翔平も写真に入っていたな」と笑っていた。

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