「ジョーカー」阪神・小野寺 初1番でマルチ!ヘッスラ!「まだまだしがみついていく立場」

2023年09月07日 06:50

野球

「ジョーカー」阪神・小野寺 初1番でマルチ!ヘッスラ!「まだまだしがみついていく立場」
<中・神>初回、森下の先制適時打で、小野寺はヘッドスライディングで生還する(捕手・木下)(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1-0中日 ( 2023年9月6日    バンテリンD )】 近本不在の大きな穴を、この日は阪神・小野寺がしっかりと埋めた。プロ初となる「1番」起用に応え、先制の口火打を含むマルチ安打と躍動。本家に負けず劣らずの活躍を見せた。
 「後ろにいいバッターが並ぶので、チャンスメークすることを考えていました」

 初回だ。中日・小笠原に2球で追い込まれながらカウント1―2からの4球目のチェンジアップに食らいついた。中前打で出塁すると、1死二塁から3番・森下の左前打に抜群のスタートを決めて迷わず本塁へ突入。ヘッドスライディングでもぎ取った1点が、結果的に決勝点となった。

 「近本さんが抜けるのは、チームとしても痛い。そういう時にカバーできるように自分ができることを精いっぱいやろうと。少しでも(チームの)力になれて良かった」

 これだけでは終わらない。5回1死一塁の3打席目は右前打で好機を拡大。前日5日に「1番」に座った森下と同じ2本の安打で存在感を示した。今春キャンプから「バットを引いてから打ちにいくまでの動作が課題だった」と、徹底的に無駄を省いたフォームに変更し、この試合を終えた時点で打率・346(52打数18安打)と結果に結びついている。

 今季は本職の外野のみならず、三塁でスタメンを飾るなど「ジョーカー」として活躍する4年目の25歳。この日は「1番打者」もできることを首脳陣に証明した。「まだまだしがみついていく立場ですし毎試合、毎試合、自分の仕事をできるように」。現状に満足することなく、シーズンを懸命に駆け抜ける。(石崎 祥平)

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