阪神・佐藤輝 9月も絶好調や! 一挙4得点猛攻口火の今季24度目二塁打で月間打率・346

2023年09月10日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 9月も絶好調や! 一挙4得点猛攻口火の今季24度目二塁打で月間打率・346
<神・広> 2回無死、阪神・佐藤輝は右中間二塁打を放つ (撮影・後藤 大輝)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5ー1広島 ( 2023年9月9日    甲子園 )】 一挙4得点の猛攻の口火を切ったのは、阪神・佐藤輝の一振りだった。2回先頭で迎えたこの日の初打席。3ボール1ストライクから、広島・森下の高め147キロ直球を狙い撃った。
 「真っすぐに絞って振りにいきました」

 快音を残した打球は瞬く間に右中間で弾んだ。打った当人は、迷わず二塁に進むと決めていた。右翼・野間の強肩をかいくぐって二塁を陥れ、今季24本目の二塁打を記録。続くノイジーの右前適時打で先制のホームを踏みしめた。口火打の感想を問われると「どうなんですかね?」と謙そんしたが、ビッグイニングへの流れをつくり出したのは、間違いなく背番号8だった。

 これで6試合連続安打とし、9月は月間打率・346、3本塁打、9打点と好調だ。月間打率・300を誇った8月に続き、和製大砲のバットは熱を帯び続けている。2年ぶりの2軍降格を味わうなど試行錯誤が続いた23年シーズン。苦悩の日々を糧に、この日は苦手としてきた内寄り高め速球を打ち砕いて成長の跡も示した。とはいえ残り19試合へ向け、慢心はない。報道陣を「まあまあ、落ち着いていきましょうよ」と制し、不敵に笑った。

 前日に床田から一発など、クライマックスシリーズでも対戦する可能性の高い広島の主力投手から連日の好打。それでも「そこまで先のことは考えていないです」と言い切った。見据えるのは、目の前の勝利、そして頂点のみ。「普通にやりましょう。いつも自分の中でも意識していること。変わらずに普通にやります」。自らに言い聞かせるように平常心を強調した。

 「明日(10日)も頑張ります」。2打席目以降は3打席凡退に終わったこともあり、勝利の余韻に浸ることなく次戦を見据えた。打率・250まであと4厘、3年連続20本塁打にもあと2本。チームの勝利に結びつく一打の積み重ねは、数字にも反映されてきた。 (阪井 日向)

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