巨人・菅野 V打&5回零封4勝で魂の二刀流!「一つでも上の順位に」3位DeNAと1.5差CS諦めない

2023年09月10日 05:30

野球

巨人・菅野 V打&5回零封4勝で魂の二刀流!「一つでも上の順位に」3位DeNAと1.5差CS諦めない
<巨・中>巨人の先発・菅野(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5―0中日 ( 2023年9月9日    東京D )】 諦めない姿勢を見せた。巨人・菅野は6回の投球練習中に右手人さし指がつり、治療のためベンチ裏へ。「マウンドで(症状が)出ちゃうと対処しようがない」。それでも一度はマウンドへ戻り続投できるかを模索した。
 思わぬ形での緊急降板。それでも投打で存在を示した。投球は5回を3安打無失点。0―0で迎えた5回2死二塁の打席では、二塁強襲の適時打で均衡を破った。2球で追い込まれたものの、3球連続で低めのスプリットを見送り、フルカウントから151キロ直球をミート。「投手も最善の準備をしている。こういう勝ちが増えると、よりチームが乗っていけるんじゃないか」とうなずいた。

 「自分の中ではキャリアで一番出力が出ていると思う。あとは力の抜きどころ」。初回2死一、二塁では宇佐見にカウント1―2から最後は152キロの直球で見逃し三振。躍動感のある投球フォームで、最速154キロを計測するなど、19球が150キロ台だった。

 長いリハビリ期間が今に生きている。「何しても良くならなかった」と苦悩する中で動作解析に出向いた。出たデータでは「肘から先の動きは160キロを投げる人より速い」。負担が大きい一方で「裏を返せば、それ以外のところが同じように動けば160キロ投げられる」と捉えた。「筋力低下ではなく、技術的な問題」と投球フォームを見直すきっかけになった。

 お立ち台では緊急登板で6回を無失点に抑えた船迫に感謝し「みんなで力を合わせ、一つでも上の順位にいけるよう頑張る」と約束した。エースの意地の投球で3位・DeNAと1・5ゲーム差。逆転CSへ、諦めない。(小野寺 大)

 ≪自身3度目の決勝打≫菅野(巨)が今季4勝目。5回にはV打となる二塁内野安打。自身勝利打点は13年5月4日広島戦(2回右安打)、18年5月18日DeNA戦(5回に左本塁打)に続き3度目で、全て東京ドームで記録している。今季は土曜日に3試合先発し2勝1敗、防御率0・47と好投。通算でも23勝12敗、防御率2・02と相性がいい。

 ▼巨人・原監督(攻守で活躍の菅野について)だいぶ状態は良くなってきた。打撃もずっと点数が入っていない状況で執念というか、根性を見せてくれた。

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