ヤクルト・小川100勝 球団6人目、金田と並ぶ最速記録 7回1失点&マルチ安打に高津監督「文句ない」

2023年09月10日 05:30

野球

ヤクルト・小川100勝 球団6人目、金田と並ぶ最速記録 7回1失点&マルチ安打に高津監督「文句ない」
<D・ヤ>ヤクルト先発の小川(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   ヤクルト13―1DeNA ( 2023年9月9日    神宮 )】 記念ボードを照れくさそうに掲げた。ヤクルト・小川がプロ11年目にして通算100勝に到達。王手をかけてから1戦目で達成し「一発で決められてうれしい。家族が見に来ている中で勝ててよかった」。スタンドで見守った母・弘子さんらに節目の勝利を届けた。
 メジャー通算324勝のノーラン・ライアンを参考にした左足を高く上げる独特なフォームでこの日も封じた。「中盤からは直球を使ってしっかり勝負できた」と最速144キロの直球を軸に攻めた。6―1の6回1死一、二塁ではソトを外角138キロカットボールで遊ゴロ併殺打。7回4安打1失点に抑えた。打っても7回に中堅に3点二塁打を放つなどマルチ安打。普段は開幕投手も務めた右腕に対して厳しいコメントを残すことが多い高津監督も「文句言うこと探したけれど何もない。よく粘って投げた」と高く評価した。

 球団では石川以来、6人目の大台に到達。節目の白星を積み上げ「毎年、何か変化を求めてトライしてきた結果」と振り返る。今季はユニホームの足首が締まったスタイルに変更。「すっきりした方がいい」と代名詞の“ライアンフォーム”の左足を上げやすくした。投球にダイナミックさを出すための原点回帰。わずかな変化が、大きな結果につながることを知っている。前半戦は3勝と苦戦したが、これで後半戦は7試合で5勝。3連勝で8勝目とした。

 リーグ3連覇の夢は絶たれ、クライマックスシリーズ進出も厳しい状況ではあるが、エースが快投でファンに笑顔を届けた。「これからも進化を求め、ファンの皆さん、そしてチームメートと一緒に野球を楽しんで、一勝一勝を積み重ねていけるように頑張っていきます」。節目の白星もまだまだ通過点。小川は歩みを止めない。(青森 正宣)

 ≪プロ野球142人目≫小川(ヤ)が9日DeNA戦(横浜)で今季8勝目を挙げ通算100勝を達成。プロ野球142人目。初勝利は13年4月3日広島戦。なお、ヤクルトの投手で100勝以上は金田正一の353勝を最多に小川は6人目。通算250試合目での到達は金田と並ぶ最速記録になった。

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