関西のプロ野球記者が戦々恐々!? 関西圏の盛り上がりのためにどうしても欲しい「時間差」

2023年09月12日 08:00

野球

関西のプロ野球記者が戦々恐々!? 関西圏の盛り上がりのためにどうしても欲しい「時間差」
歓喜の胴上げで宙を舞う岡田彰布監督(2005年9月29日撮影) Photo By スポニチ
 どうやら回避できそうな情勢だ。セ・リーグは、阪神が9月無敗の快進撃であっという間にマジック5まで減らした。一方、パ・リーグのオリックスも順調に勝ち進んでいるが、11日時点でM10。我々、関西の野球記者が恐れていた「同日V」の可能性はかなり少なくなった。
 ご承知のように、関西のスポーツ紙は基本的には虎、虎、虎。18年ぶりの快挙に備え、社を挙げて大急ぎで準備を進めている。もちろん、オリックス担当も3連覇に向け鋭意、取材中。ただ、万が一、優勝日が重なった場合、どうにも紙面スペースが足りなくなってしまう。最悪の場合、せっかく準備した原稿がお蔵入りというのもあり得るのだ。

 危惧していたのは、球団関係者も同じだ。9月1日時点では、阪神が残り25試合でM18に対し、オリックスは同27試合でM20。ほぼ歩調をそろえていた。特にオリックスの選手やスタッフは「一緒になったら、全部阪神に持って行かれてしまうやん」と、冗談めかして話していた。人気だけでなく、岡田監督就任1年目で18年ぶりの頂点となれば、連覇中のチームよりも話題性も上。どうしても影が薄くなってしまうのは否めない。

 もっとも、関西球団の「アベック優勝」自体は歓迎ムード。オリックスの営業担当者は「アベック優勝することで関西圏のプロ野球の注目度向上と、ライトファン獲得に期待しています」と強調していた。このまま猛虎がひと足先に決めるのか。それとも、パの王者が怒濤(どとう)の追い抜きを見せるのか。まさかまさかの同日だけは勘弁。ファンが余韻に浸る期間も含め、できればちょっと時間差がほしい。(記者コラム・山添 晴治) 

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