ロッテ・朗希CSへの切り札 完全復活へ中7日以上、レギュラーシーズン最後はオリックス戦登板予定

2023年09月12日 05:30

野球

ロッテ・朗希CSへの切り札 完全復活へ中7日以上、レギュラーシーズン最後はオリックス戦登板予定
10日のオリックス戦で48日ぶりの復帰登板を果たした佐々木朗(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 ロッテ・佐々木朗希投手(21)が3位以内キープと、その後のCSを勝ち抜くための切り札となる。10日のオリックス戦で左脇腹の肉離れから48日ぶりに復帰先発し、最速161キロで3回1失点と上々の再出発。今後は中7日以上の間隔で球数を増やし、順調なら10月4日(京セラドーム)か6日(ZOZOマリン)のオリックス戦でレギュラーシーズン最終登板に臨んで難敵に嫌なイメージを植え付ける。
 CS進出圏内の3位を守り、リーグ優勝が確実な難敵・オリックスを撃破して日本シリーズへ――。ファンに歓喜を届ける、そんなシナリオを実現させるためには、佐々木朗のフル回転が必要だ。吉井監督は今後の起用法について「体調次第にはなるが、順調だったら中6、7日でやっていきたい」と語った。

 佐々木朗は7月24日のソフトバンク戦で左脇腹を肉離れ。全力投球再開まで最低2カ月を要するとされていたが、驚異の回復力で10日のオリックス戦で復帰した。2軍での調整登板もない“ぶっつけ”ながら予定の球数に近い45球で3回を1失点に抑え、最速は161キロ。「まずシーズン中に戻れて良かった」と語っていた。

 球数は少ないが慎重を期すため、今後はともに中7日で18日の西武戦(ベルーナドーム)、26日の日本ハム戦(エスコン)に登板する見込み。投球数も60球、80球と増やす方針で吉井監督もCSを見据え「肩をビルドアップしていく」と話す。その後、レギュラーシーズン最終登板は10月4日か同6日のオリックス戦の予定。好投すれば9日に山本に無安打無得点に封じられた嫌なイメージを消し、逆に相手に剛速球の残像を植え付けることができる。再び余裕のある登板間隔で同14日のCSファーストS初戦に向かえばオリックスが相手となることが濃厚なファイナルSでも早い段階で登板が可能となる。

 まずは3位以内に入るために残り試合を一戦必勝で臨んでいるチームにおいて佐々木朗の復帰は何よりの朗報。今後の日程は変則的となるが、吉井監督は右腕の出場選手登録について「(抹消は)しない」と断言し「リリーフで投げさせる気はない」と言った。現在2位で3位のソフトバンクと1・5ゲーム差で4位・楽天とは3差。最速165キロを誇る怪物は、チームをCSに導くためにエンジンの回転数を上げていく。(伊藤 幸男)

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