日本人選手所属球団でワールドシリーズに勝ち進めるのはどこ?藤浪のオリオールズなど4チーム分析

2023年09月12日 11:23

野球

日本人選手所属球団でワールドシリーズに勝ち進めるのはどこ?藤浪のオリオールズなど4チーム分析
オリオールズの藤浪(AP) Photo By AP
 スポーツ専門局「ESPN」電子版が11日(日本時間12日)、9月中旬になり、ポストシーズン進出チームが徐々に明らかになる中で、どの球団がプレーオフでワールドシリーズまで勝ち進めそうかを分析している。
 日本人選手で一番有望なのは藤浪晋太郎投手のオリオールズ。ア・リーグトップの成績で100勝ペースだ。オリオールズには3割打者も30本以上のホームラン打者もいない。だが得点圏に走者を置いて打席の内容が良いし、ベースランニングも良い。

 守備は全てのポジションで平均かそれ以上で、試合をひっくり返されることも少ない。心配なのは強みだったブルペンで、オールスタークローザーのフェリックス・バティスタが右肘じん帯損傷で投げていないこと。先週久しぶりにキャッチボールをしたが、10月に登板できるかどうかは定かではない。先発投手陣もカイル・ブラディッシュ、グレイソン・ロドリゲスは良いものの、層が薄い。トレード獲得のジャック・フラーティも防御率7・16と期待外れだ。とはいえ、シーズンを通して安定した戦いぶりで、遠征でも48勝26敗とホームよりも勝率が高い。まとまりがあり、総合的に優れたチームだ。

 次いで可能性があるのは鈴木誠也外野手のカブス。得失点差+98はナ・リーグではブレーブス、ドジャースに次ぐ3位。そして後半は鈴木、コディ・ベリンジャーらがけん引し、315得点は全体3位である。投手陣は左腕ジャスティン・スティールがナ・リーグのサイヤング賞候補の一角に入っているし、新人左腕ジョーダン・ウィックスも面白い存在。経験豊富なベテラン、カイル・ヘンドリックスもいる。クローザーのアドベルト・アルゾレイは25度のセーブ機会で22セーブを挙げている。守備もセンターライン中心にまとまっている。今のままなら、ナ・リーグの第5シードで、ワイルドカードからの戦いとなるが、勢いが付けば、ブレーブスやドジャースのような強敵を撃破できるかもしれない。

 菊池雄星のブルージェイズもア・リーグの第5シードで、ポストシーズンに出てもワイルドカードからだ。しかしながら攻守に優れた選手がたくさんいる。特に投手陣は防御率3・68で全体1位。先発ローテーションはケビン・ガウスマン、菊池、ホセ・べリオスがいて、クローザーはジョーダン・ロマノだ。打線もウラジーミル・ゲレロ、ボー・ビシェットに加えて、新人内野手デービス・シュナイダーがOPS(出塁率+長打率)1・319と絶好調だ。守備も良い。勝ち上がる可能性は十分にある。

 一方で前田健太のツインズは厳しいかもしれない。04年から始まった、プレーオフの連敗記録は「18」で、近年ポストシーズンに出る度にあっさり負けてしまう。そもそもポストシーズンに出られるのはア・リーグ中地区に所属しているからで、現時点の75勝67敗は他地区だとワイルドカード圏外になる。先発投手陣の防御率はエースのソニー・グレイを筆頭に3・83と全体3位だが、リリーフ投手が弱点になっている。

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