田淵幸一氏 DeNAと広島 ベンチワークの差が出る 無警戒だった三盗が生んだ同点劇

2023年10月15日 05:23

野球

田淵幸一氏 DeNAと広島 ベンチワークの差が出る 無警戒だった三盗が生んだ同点劇
<広・D(1)>8回、菊池のスクイズで三塁走者の羽月が生還  Photo By スポニチ
 【セCSファーストスS第1戦   DeNA2―3広島 ( 2023年10月14日    マツダ )】 【田淵幸一 視点】 痛い星を落としたDeNA。広島とのベンチワークの差が出たと言わざるを得ない。
 まずは2―1で迎えた8回の守りだ。先頭のデビッドソンを四球で出し、代走・羽月。何か仕掛けてくるケースである。送りバントが決まって1死二塁。左腕の東には二塁走者が見えない。捕手の山本が「気をつけろ」と声をかけてボールを長く持たせたり、けん制を指示すべきところだった。ところが、全く無警戒で菊池の初球に三盗を許してしまう。

 1死三塁となって打者が菊池なら当然スクイズもある。ここも警戒することなくカウント1―1から同点のスクイズを決められた。東は投げることに集中している。捕手が「間」を取ってあげるべきなのだが、山本はまだ若い。今季、東が投げた全試合でバッテリーを組んでいるが、66試合しかマスクをかぶっていない。ここはベンチから指示があってもよかった。

 ちなみにDeNAが3回無死一塁、桑原の初球にバスターエンドランを仕掛けた場面。広島の捕手、坂倉は林が走った瞬間、立ち上がって床田に知らせた。床田は高めのボールになる真っすぐを投げて桑原を左飛に仕留めたのである。

 DeNAベンチでもう一つ分からないのは延長11回、1死三塁の勝ち越し機で途中からセンターの守備についていた蝦名をそのまま打たせたことだ。今季43打数6安打、打率・140、打点0の打者である。ベンチには楠本も戸柱、藤田も残っていた。

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