巨人・阿部新監督 「昭和流」で第一歩 SNS主流の「令和」に積極的対話重視「顔を見て話すことも大事」

2023年10月15日 05:15

野球

巨人・阿部新監督 「昭和流」で第一歩 SNS主流の「令和」に積極的対話重視「顔を見て話すことも大事」
阿部監督(左)はコーチ陣・スタッフとコミュニケーションをとる (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 巨人・阿部慎之助新監督(44)が14日、川崎市のジャイアンツ球場でスタートした秋季練習で始動した。練習前の円陣でナインを集めて訓示すると、その後は若手、コーチらと積極的に対話するなど精力的に動き回った。球団初の捕手出身監督はSNSなどが主流となった令和でも直接対話を重視してチームをまとめ、来季に4年ぶりのリーグ優勝を目指す。
 青空が広がったジャイアンツ球場。秋季練習初日の練習前に外野に輪ができた。選手、スタッフらを前に阿部新監督は「監督になっちゃいましたね。今の心境はそんな感じで、まだ実感もないですけど」と穏やかに語り始めたが、すぐに表情を引き締めこう続けた。

 「僕も変わるし、みんなも変わってほしい。そうしたら絶対に優勝できる。伸び伸びとやってもらいたい。僕は人見知りだし、口下手だし、ふざけたこと好きだし、そういう人間なのは変わっていないので、皆さんよろしくお願いします」

 約1分20秒の訓示を終え、ウオーミングアップを鋭い視線で見守ると、そこから精力的にグラウンドを動き回った。ブルペンでは育成選手の京本らの投球をチェック。打撃練習中には秋広ら若手選手に声をかけ、コーチ、スタッフともコミュニケーションを図った。

 「LINEよりしゃべった方がいいかなと。その方が話も伝わるだろうし相手の顔を見て話すことも大事。真意が伝わってなかったら意味がない」。44歳の若き指揮官がまだ携帯電話が普及していない昭和のような“アナログ手法”でチームをまとめることを宣言した。近年、LINEなどSNSが発達し、65歳の原前監督でさえも選手とのグループLINEを活用していたほど。口下手と言いながらも対話を重視する。

 2年連続の4位に終わり、4年ぶりのリーグ優勝を目指す来季に向けても大事な秋。対話重視の方針を示した阿部監督とバッテリーを組んでいた菅野は「僕も聞きたいことはたくさんあるし、アドバイスをくれると思う。いいパイプ役というか、そういうことを率先してやっていければ」と歓迎した。

 「チームとしてというよりは、個人が考えて動いていくのをメインにやっていきたい」と阿部監督。選手個々に熱意を伝え、常勝軍団を復活させる。(川島 毅洋)

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