【広島・新井監督と一問一答】高校球児として臨む阪神戦「失うものは何もない…一丁やってやろうよ、と」

2023年10月15日 18:05

野球

【広島・新井監督と一問一答】高校球児として臨む阪神戦「失うものは何もない…一丁やってやろうよ、と」
<広・D>ファーストステージを終えファンの声援に応える新井監督 (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ クライマックスシリーズ ファーストS第2戦   広島4-2DeNA ( 2023年10月15日    マツダ )】 「2023 JERA クライマックスシリーズ(CS)セ」は15日、3試合制のファーストステージ(S)第2戦がマツダで行われ、広島が連勝で突破を決めた。阪神とのファイナルSは18日から甲子園(午後6時開始)で行われる。
 新井貴浩監督(46)は試合後、真っ赤に染まったスタンドに向かって「超満員のマツダスタジアムで選手の背中を押していただき、ありがとうございます。おかげさまで強いベイスターズを倒してファイナルの切符をつかみ取ることができました」と感謝のあいさつ。そして18日から始まる阪神との決戦に向けて「甲子園ではスローガンでもあります、がむしゃらに…カープの全員野球で高校球児のように戦っていきたいと思います」と力強く語った。最後に「また、この超満員のマツダスタジアムで野球ができるように、そして皆さんにたくさん喜んでもらえるように頑張ってきます。行ってきます!」と声を張り上げると、地鳴りのような大歓声がマツダスタジアムを包んだ。

 新井監督との主な一問一答は以下の通り。

 ーー攻撃でも昨日に続いて積極的な策。

 「そうね。やっぱり、どんどん攻めていけるとこは、攻めていきたいって思ってたんで。どんどんね、 打てる時は打ってきましたよね」

 ーー西川にバント。

 「うん、そうだよね。やっぱりイニングが進んでたんで。何とかもう1点、2点っていうところだったんで。龍馬にバントしてもらいました。序盤とね、中盤、終盤とはまた違うから。だから、追加点が欲しい、どうしても追加点が欲しいところだったんで、龍馬にバントしてもらいました」

 ーー6回大道にスイッチ。

 「あそこ森下も本当に初回から飛ばして、ナイスピッチングで、頑張ってくれてて。あそこは、ワンナウト三塁ってところで。凄い、初回から、飛ばしてくれてたんで。あそこはもうワンナウト三塁行った時点で、もう、大道っていうふうに決めてました」

 ーー連日の火消し。

 「そうですね、やっぱり、本当にこちらとしては彼の一番いいのは、腕を振って打者に向かっていければ、強い真っすぐなんで。あのケースは彼の真っすぐで三振もしくは差し込んでくれっていう気持ちでした。見事にそれに応えてくれたし、こちらの期待に応えてくれたし。島内もそうだけど、大道も今年は本当に成長してくれた投手だと思います」

 ーー始まる前にキーマンに挙げていた末包。

 「誠也と一緒に自主トレやったでしょ。誠也も喜んでんじゃないですかね。ほんと、ナイスバッティングだったと思いますよ。なかなかね、代打でホームランっていうね。しかも、このクライマックスという舞台で。なかなか運だけじゃ打てないと思うんですよね。これはもう、彼が一生懸命頑張って成長したホームランでなかったですかね」

 ーー田中も勝負強さ。

 「ほんとね。一振りでね、よく決めてくれましたよね。やっぱり経験値っていうかね。ああいう場面で、相手の方がピンチなわけだからね。しっかりと積極的に1人で仕留めてくれたのは、さすがだと思います。本当に大きなヒットだったと思います」

 ーー初球というのは、ベンチから?田中自身が?

 「こちらはもう何も言ってない。もう“広輔任したよ”っていう形だったんで。そこらへんも経験をね。あそこの場面で思い切っていける。満塁だし、初球ねボールにしたくない、押し出しもっていうシチュエーションもある中で。だから、そこも経験と読みというかで、また振れる技術。こちらから特になんか言ったことないです。もう任せたって送り出したんで」

 ーー末包、田中にしろ役割を選手が果たした。

 「クライマックスでは、早めに起用したり動いたりとかしてるんですけど。シーズン中から全員野球っていう形でやってきたので。各自がレギュラーシーズンを戦いながら、自分はこういう役割だってのは、わかってくれてると思うんですよね。 本当にスタメンで行く選手も後から行く選手も先発ピッチャー、ブルペンも。凄くいい準備をしてくれてるなっていうふうに昨日の試合も今日の試合も感じました」

 ーー秋山の犠牲フライ。

 「あれ、大きかったですね。あの秋の犠牲フライっていうのも大きかったです。満塁でね。小園がが三振だったかな。ノーアウト満塁で行くバッターがランナー返せなかったりしたら、次に行くバッターって、すごいプレッシャーがかかるんですよ。だから、本当に最高の犠牲フライだったと思いますよ。プレッシャー凄いあったと思いますけど。最高の犠牲フライだったと思いますよ」

 ーー監督1年目のシーズンで終盤に勝ち越せた。この2試合は監督にとって。

 「うーん、そうですね。難しさ? うーん、やっぱり後手後手になるべくならないように。ああしとけば良かった、こうしとけば良かった。とにかく後手後手にならないように、このスピード感を持ってやらないといけないと思っていたんで、そういうふうに思っていました。ただこれは選手がしっかりと準備をしてくれて、プレーしてくれたおかげだと思っています」

 ーー最長3試合のファーストと、最長6試合のファイナルは戦いスタイルは変わらないか。

 「変わらないと思う。やっぱりねえ、タイガース強いし、チャンピオンチームだし、アドバンテージも1つあるし、ファーストステージの戦い方と変わらないと思う」

 ーー大声援もアドバンテージになった。

 「それが本当に大きかった。やっぱり昨日の、CSを経験していない選手も結構、いたんで、経験していない選手も見たら、昨日の試合の入りはすごい硬いなと思っていたんだけど、イニングを重ねていくうちにすごい慣れてくれたなと思います。この超満員のファンの皆さんの声援というのは、選手をすごいやる気にさせてくれると思うし、大きかったと思いますよ。そのアドバンテージもあって、強いベイスターズを倒すことができたと思います」

 ーー岡田監督は多分、カープやろうと言うてはった。阪神は王道野球だが、新井監督は高校球児、対照的というか。

 「タイガースはチャンピオンチームだし、強いと思うので。ただ自分たちはクライマックスファーストステージからまた甲子園にファイナルに進むので、本当挑戦者の気持ちでどんどん攻めていきたいなと。選手にもそういうふうに言いましたけどね。選手たちにもどんどんどんどん挑戦者なんで、そのマインドで、失うものは何もないんだから、一丁やってやろうよと。それは変わらないです」

 ーー誠也に(始球式)5分前に言ったのか。

 「誰に聞いたんですか。黒田さんと誠也とちょっとしゃべっていて。ずっと。そう言えばと思って。5分前、10分前ぐらい。焦ってたよ。本当ですか。そりゃねえ、今日超満員だし、誠也が打席立ったらみんなお客さんは喜んでくれるからと。急きょ決まったんです」

 ーー靴は貸したのか。

 「あれ僕のです。ジャージーも僕のです。でもねえ、浩二さんの始球式もそうだし、誠也も立って、凄い盛り上がったんで、良かったと思います。良かったです、本当に。スタンド盛り上がったんじゃないですか。本当に良かったと思います」

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