【関西学生野球】近大・田中監督、ラスト采配を勝利で飾る「晴らしいゲーム。ありがとうしかない」

2023年10月15日 19:29

野球

【関西学生野球】近大・田中監督、ラスト采配を勝利で飾る「晴らしいゲーム。ありがとうしかない」
<近大ー立命大>ラスト采配を勝利で飾りナインから胴上げされる近大・田中秀昌監督 Photo By スポニチ
 【関西学生野球秋季リーグ戦第6節2回戦   近大4ー1立命大 ( 2023年10月15日    ほっともっと神戸 )】 今季限りで勇退する近大・田中秀昌監督(66)がラスト采配を勝利で飾った。1ー1の延長11回1死一、三塁から阪上翔也(2年)が右前に勝ち越し適時打。なおも2死二、三塁から「最後は気持ちで、ただ走者を還すことだけ考えた。監督に全力プレーをプレゼントしたかった」と振り返る主将の坂下翔馬(4年)が大学最後の打席で2点三塁打を放ち、勝利を決定付けた。
 今春はリーグ優勝したが、立命大に連敗スタートだった。「やられたらやり返す」と前日14日の1回戦は13ー2の大勝。この日の2回戦は1点を争う展開で粘り勝ち。田中監督は「4年生と私には最後の試合。それにふさわしい粘り勝ちができた。素晴らしいゲーム。ありがとうしかない」と心の底からナインに感謝した。

 14年4月に監督就任。リーグ優勝5回、18年明治神宮野球大会でベスト4入りした。10年間に及ぶ監督生活で一番印象を聞かれると、17年春のリーグ初優勝を挙げた。当時のキャプテンが小深田大翔(現楽天)と1年生に佐藤輝明(現阪神)がいた。「常勝近大を3年間ずっと勝たせることができていなかった。優勝できたときはホッとした」と振り返った。一方で、心残りは「負けた試合全部」といい、監督をする上で強い熱量と責任感を感じさせた。
 試合後には指導歴と同じ10度、ナインらの手によって宙に舞った。さらなるサプライズに、似顔絵入りの色紙などもプレゼントされた。「びっくりした。とてもうれしい。この似顔絵めっちゃ似てるやろ?」と大いに気に入った様子をみせた。
 今後は未定だが、「最後は高校野球で終わりたい。恩返しをしたい」と、冷めぬ情熱を口にした。

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