広島の守護神・栗林はまだ完調手前…阪神打線が付け入る隙は十分にある

2023年10月15日 05:15

野球

広島の守護神・栗林はまだ完調手前…阪神打線が付け入る隙は十分にある
<広・De>広島5番手で登板した栗林(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ クライマックスシリーズ ファーストS第1戦   広島3-2DeNA ( 2023年10月14日    マツダ )】 【虎番潜入CS編】「2023 JERA クライマックスシリーズ(CS)セ」が14日、広島市内のマツダスタジアムで開幕した。CSファーストS突破を懸けた熱い戦い。18日からはCSファイナルSも始まる。阪神の相手は広島か、それともDeNAか。バックネット裏から熱視線を送る「虎の007」と同様にスポニチ阪神担当・石崎祥平記者(32)も現地に潜入。第1戦を勝利した広島の付け入る隙を探った。
 CSファーストS第1戦に勝利した広島・栗林の投球に目が留まった。先発・床田を含めて7投手が登板。2番手・大道以降の投手は無失点を誇った。6番手で登板した本来先発の九里を除いて、救援陣は直球が150キロを優に超えていた。特に守護神の直球の威力は圧巻だった。

 今季は4月4日、同18日の阪神戦で、ともに救援に失敗するなど前半戦は絶不調で、直球も150キロに満たないこともあった。ただ、約1カ月の再調整期間を経て、1軍に再昇格した5月30日以降は調子を取り戻し、その後の阪神戦は6試合無失点でシーズンを終えた。同点の9回から登板したこの日の最速は154キロ。1回1安打無失点に抑え、シーズン序盤には見られなかった打者を直球で押し込む姿があった。栗林も「真っすぐで押せていた。インコースにも投げられていた」と手応えを感じていた。

 ただ、完全復調とは言えない。先頭・関根に投じたフォークは二塁内野安打となり、なおも1死二塁から1番・林に投じたフォークも完全に落ち切らず全4球で、狙いにいって空振りを奪えていない。栗林も「フォークで空振りが取れていない」と首をひねっていた。13日の共同会見。岡田監督は「広島のブルペン陣は後半、凄く充実した印象を受けた」と話していた。しかしリーグトップ79盗塁の機動力も兼ね備える虎打線が、付け入る隙は十分にあると感じた。

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