熊本国府が神村学園を破り決勝進出　明豊とともに来春のセンバツ当確　

2023年11月03日 06:00

野球

熊本国府が神村学園を破り決勝進出　明豊とともに来春のセンバツ当確 — ＜熊本国府・神村学園＞決勝進出を決めてスタンドに向けて喜ぶ熊本国府ナイン Photo By スポニチ

【秋季高校野球九州大会準決勝熊本国府7ー1神村学園（ 2023年11月2日久留米）】準決勝2試合が行われ、熊本国府（熊本1位）が神村学園（鹿児島1位）に7―1で勝利し、来春の選抜出場を確実にした。4番の中嶋真人内野手（2年）が6回に逆転の2点二塁打を放つなど、3安打2打点の活躍。明豊（大分1位）は東海大福岡（福岡1位）を5―1で破り、こちらも当確ランプをともした。決勝は3日に行われる。

　創部18年目の熊本国府の強さは本物だ。今夏の甲子園4強の神村学園を食った。主役は4番の中嶋だった。1点を追う6回1死一、二塁で甘く入ったスライダーを中越えに逆転の2点二塁打。8回は2死から二塁打し、追加点のホームを踏むと、9回にも安打を放って3安打猛打賞だ。

　「（強豪相手でも）受け身にならず全員で強気にいこう！と言っていた。それが結果につながった」

　新チームには今夏からレギュラー5人が残るが、8月の熊本市内大会では初戦で千原台に2―5と敗退。これが転機になり「このままではダメだという雰囲気になった。練習試合を重ねて徐々に良くなった」と中嶋は振り返る。決勝は甲子園常連の明豊と戦う。「ここまで来たら優勝しかない」と中嶋はチームの思いを代弁した。　（杉浦　友樹）

　〇…明豊は2季連続の甲子園出場を確実にした。初回に無安打で先制すると、2―1の6回は4番の的場航輝（2年）が2死から左越え本塁打で加点した。直球を狙い打ちしての高校通算11本目に「自分のスイングを意識した。打った瞬間でした」と笑みがはじけた。明豊のユニホームをテレビで見て「かっこいい」と憧れて鹿児島から入部した背番号3が、決勝も引っ張る。