オリ・中嶋監督 禁を解く勝負の継投が裏目…「相手がうまく打ちましたし、しょうがないですね」

2023年11月03日 05:40

野球

オリ・中嶋監督 禁を解く勝負の継投が裏目…「相手がうまく打ちましたし、しょうがないですね」
<神・オ>8回、山崎颯の交代を告げ、ベンチに戻るオリックス・中嶋監督(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第5戦   オリックス2ー6阪神 ( 2023年11月2日    甲子園 )】 逆転を許したオリックス・宇田川は、マウンドで顔を上げることができなかった。ベンチでは涙をこらえきれなかった。
 「真っすぐを自信を持って投げた。相手もうまかった。コントロールとかじゃなくて、ただ相手がうまかったなという感じ。(3連投も)問題なく、体の状態も悪くなかった」

 2点優勢の8回、好投の田嶋に代えて3試合ぶりにベンチ入りした山崎颯が2番手で登板。だが、3安打で1点を失い、なお1死二、三塁のピンチで中嶋監督が直接マウンドへ。3番手で3連投の宇田川を送り出したが、森下に直球を左中間へ逆転三塁打されると大山にはフォークを中前に適時打され、試合を決められた。

 中嶋監督の就任以来、同じ投手の3日連投は昨年の山崎颯に続いて2度目。大一番で禁を解く勝負の継投が、完全に裏目に出た。

 「(山崎颯は)そりゃあ期待しますよ。(宇田川は)3連投だったが、状態はいいと聞いていたんでね。相手がうまく打ちましたし、まあ、しょうがないですね」

 8回は代走から守備固めで二塁に入れた安達の失策が逆転のきっかけになるなど、ことごとく裏目に出た。

 初戦で6回途中7失点だったエースの山本もブルペンに入れていた。指揮官は「入れちゃダメですか」と意図について語らなかったが、試合後にブルペンから戻ってきた山本は「任されたところで、しっかり準備していました」と明かした。

 後がなくなった。山本のブルペン待機により、あす4日の第6戦の先発は、第2戦で6回4安打無失点と好投した宮城が有力。第7戦は第3戦で5回5安打1失点だった東の先発が見込まれる。この日、登板がなかった山本は第7戦の先発に備える可能性も残るが、残り2試合は救援の切り札として準備することが濃厚だ。

 「もう追い込まれたわけですから。開き直るわけじゃないですけど、京セラ(ドーム)に帰りますし、2つ勝たないといけないわけですから頑張りますよ」と中嶋監督。総力戦で2年連続日本一へ望みをつなぐ。(中澤 智晴)

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