ドラフト最大の珍騒動 外れクジでガッツポーズの真中満氏が真相告白「真中満を超える人は誰も…」

2023年11月03日 20:00

野球

ドラフト最大の珍騒動 外れクジでガッツポーズの真中満氏が真相告白「真中満を超える人は誰も…」
真中満氏 Photo By スポニチ
 元ヤクルト監督で野球評論家の真中満氏(52)が、3日までに更新された先輩・古田敦也氏のYouTube「フルタの方程式」に出演。あのドラフト史上、最大ともいえる珍騒動を振り返った。
 事件は2015年のドラフト会議。1位の入札抽選で、ヤクルトと阪神が高山俊外野手(明大)の交渉権をめぐるクジを引くことになり、真中監督はクジに当たっていなかったにも関わらず、ガッツポーズ。阪神・金本監督が中身を確認しなかったこともあり、真中監督がカメラの前で“当選インタビュー”に応じ、高山にラブコールを送ってしまったことがあった。

 この日のYouTube番組では荒木大輔氏や川崎憲次郎氏などヤクルトOBが集まって「同窓会」を開催。すると話題はその年のドラフト会議になり、真中氏は「僕はくじ引きは苦手なんで。当たったふりはうまいけど」と自虐的に回想しつつ、当時のガッツポーズ姿をみんなで見て、笑いあった。

 真中氏は勘違いした原因は、外れクジには「交渉権獲得」という文字がないにも関わらず、「NPBのマーク」がプリントされており、それが当たりだと誤解。「これ、話すと長いんですよ。ちょっと2分ぐらいもらっていいですか」と真中氏は当時を振り返った。

 「前の年、僕は一番(クジを)開くのが遅くて、先に見るのを負けたんです」。そのため、2015年はとにかく一番で札を開くことに焦り、外れクジに気が付かなかったという。

 抽選後、ヤクルト球団のテーブルに戻り、スカウトや関係者と握手していると、NPBスタッフが近寄って来て「真中監督の引いたクジは、これですか?」と確認された。「これですね」と返すと、スタッフは一度戻った。一方で真中氏は「高山くん。慣れ親しんだ神宮球場で一緒にプレーしましょう」とカメラに向かってラブコールを送り、CMに入った。

 真中氏は「CM終わった後に、僕には何もなかったのですが、いきなりこれです。『交渉権の獲得は、ヤクルト球団ではなく、阪神タイガースです』のアナウンス。テーブルでは、みんな気を遣ってました」。

 その後「担当スカウトを通じて、高山選手に謝罪というか。次の日は日本シリーズだったので(謝罪には)行けないので」と、スカウトを通じて謝罪したという。

 勘違いの原因について、真中氏は当日に明治神宮を参拝し「色んな運勢を見て、他の球団の監督(の運勢)を見ても、真中満を超える運勢を持っている人は誰もいなかったんです」と真剣に訴えかけたが、古田氏に「何の話?」と笑われる始末。しかし運勢を信じた真中氏は「だから俺が絶対に引くもんだ」と思い込んだことが誤解の原因と語った。

 「ドラフトのルールが変わったからね」と翌年から外れクジは「白紙」になったことを古田氏がふると、真中氏は「僕も歴史に名を刻みましたよ」と苦笑い。

 一方、監督時代に2回中2度とも当たりくじを引いた古田氏は「外れクジなんか見た事がない。(5球団で抽選した由規も当たり)俺からすると、引けないやつの気持ちが分からない」と言い放ち、笑いを誘っていた。

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