“甘党”の阪神・湯浅 苦闘乗り越え復活…大事な場面で先輩へきちんとつないだ

2023年11月03日 05:15

野球

“甘党”の阪神・湯浅 苦闘乗り越え復活…大事な場面で先輩へきちんとつないだ
<神・オ>8回に登板した湯浅(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第5戦   阪神6ー2オリックス ( 2023年11月2日    甲子園 )】 【記者フリートーク】 「湯浅くん、日本シリーズ投げますかね?」。先日、自宅近くの和菓子屋の店主とそんな会話を交わした。実は、大の甘党である右腕に同店の名物・わらび餅を差し入れしたことがきっかけで阪神・湯浅本人が直接店舗に通う“常連客”になった。
 40人枠に入ったもののベンチ入りするかどうかも定かではなく、「ちょっと、どうなんですかね…」としか答えられなかった。前夜、背番号65がコールされた瞬間は本当に驚いた。1球でピンチを断ち切る殊勲の投球。一夜明けた練習後、湯浅本人に店主との会話を伝えてわびると「それは仕方ないですよ~。僕だって投げると思ってなくてびっくりしたんですから」と豪快に笑った。

 復帰は読めなかったが、決意だけは聞いていた。ポストシーズンでの昇格を目指していた9月中旬。「今年中に絶対に1軍に戻りたい。ブルペン…ザキさん(岩崎)の力になりたいんです」と言葉に力を込めた。久々に先輩へ渡せたバトン。苦闘の分だけ輝く11月の熱投だった。(阪神担当・遠藤 礼)

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