ソフトB・川瀬 今宮に挑戦状!!「2番ショートで出たい」打撃での成長を指揮官にアピール

2023年11月17日 05:35

野球

ソフトB・川瀬 今宮に挑戦状!!「2番ショートで出たい」打撃での成長を指揮官にアピール
ソフトバンク・川瀬 Photo By スポニチ
 今宮さん覚悟――。ソフトバンクの宮崎野手キャンプ最終クール3日目となった16日、来季「2番・遊撃」でのレギュラー獲りを狙う川瀬晃内野手(26)がフリー打撃に臨んだ。打撃投手には小久保裕紀監督(52)を指名し、240球で柵越え14本を放つなど強烈な打球を連発。課題の打撃での成長を直接アピールし、正遊撃手筆頭の今宮のライバルとして名乗りを上げた。
 成長した打球を直接、見てほしい――。川瀬は、今秋の小久保IDキャンプで重宝されている「iPitch(アイピッチ)」ではなく、アピールに直結する52歳の超実戦型右腕「K・Pitch」の打撃投手での登板を前日15日に自ら要望。右手指の血まめが気になりだした上に、この日で3連投となった新指揮官だったが、55分間で計240球を投じると、来季9年目の万能野手も懸命に打ち返した。

 「いいオフを過ごしたかったし“来年からよろしくお願いします”とレギュラーを目指す上で、やる気を見せたかった。秋キャンプの中で一番、いい打撃ができたなと思います」

 小久保監督とのフリー打撃での“KK対決”は、同監督が2軍指揮官に就任した22年以来だった。右翼への柵越え14本で同フェンス直撃は7本。ボール球の見逃しは18球。「ヒット、ヒット!」と川瀬が言えば「ホームランバッターちゃうやろ!」と、いじり合うシーンも。222球目の内角直球でバットをへし折る威厳も示し、終了後には「バットの出し方を覚えてるし、確実に成長してる」と目を細めた。

 今季102試合出場で15打点。いずれもキャリアハイの数字だった。打率は不満の残る・236で、プロ初本塁打もお預けとなったが、小久保監督は自身最多18犠打に凝縮された「黒子役」を評価する。「打線の中で自己犠牲を表現できる貴重な存在。線として機能するタイプがいないと、線はつながっていかない」とエンドラン、バント、スクイズを難なく決める器用さを推す。本人にも今秋に「自己犠牲できるのは、おまえしかいない」と伝えた。

 来季の目標に遊撃でのレギュラー獲りを掲げる。同郷大分の先輩・今宮に宣戦布告する上に希望する打順もある。「2番にこだわって出るなら、2番ショートで出たい。犠打にエンドラン、与えられた仕事を全うできるのは自分しかいないだろう」とグイグイと押す。ただ、小久保監督は冷静だ。「(川瀬)晃のサードは考えていない。2番は…。2番には置かんかもね(笑い)。ただ、今宮と勝負してくる(レギュラー)候補の1人」。堅守とフォア・ザ・チームの精神は申し分なし。課題の打撃を向上させレギュラーをつかみ取る。 (井上 満夫)

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