阪神・岡田監督 西純にダメ出し連発「全然や」 育成・川原引き合いに「どっちが背番号2桁か分からへん」

2023年11月17日 05:15

野球

阪神・岡田監督 西純にダメ出し連発「全然や」 育成・川原引き合いに「どっちが背番号2桁か分からへん」
川原(左)の奥で投げ込む西純(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 阪神・岡田彰布監督(65)が16日、高知・安芸での秋季キャンプで西純矢投手(22)に痛烈なダメ出しを連発した。ブルペンでの投球練習で制球が安定せず、隣で投げていた育成5年目左腕の川原陸投手(22)を引き合いに「どっちが背番号2桁か分からへん」とまで酷評した。ドラフト1位・下村海翔(21=青学大)ら同世代が大学からプロ入りする来季へ奮起を求めた。
 期待ゆえか物足りなさが先行した。高卒4年目を終えた西純の投球を捕手の後ろから見つめた岡田監督は容赦ない言葉を並べた。

 「アカンなあ、全然やったな。横の川原の方が目立ったで、はっきり言うて。100球超えてからの川原の方が全然良かったよ」

 101球を数えても制球がままならず、ぼやきが止まらない。「3球に1球くらいやで、キャッチャーが構えたとこ。ミットに構えているところなんか、ほとんどきてないよ」。引き合いに出した川原は今季までの5年間で一度も1軍登板のない育成枠の左腕。「どっちが背番号2桁か、3桁か分からへん。ユニホーム変えとったら、(川原が)スゴいなってなるかも分からん」と厳しい評価を突きつけた。同じ秋季キャンプで「2桁は勝てる力あると思う」など絶賛の言葉を向けた1年前とは大違いだ。

 「去年に比べたら、全然アカンよな。去年は良かったよ、これはいけるな思ったけどな。あんな感じでも、シーズン入ったら、先発でアカンかったわけやんか。それよりも今の方がアカンよな」

 開幕ローテーションの一角を任せながら5度の降格を繰り返し、中継ぎへの配置転換もあって5勝止まり。1年間の伸び悩みを踏まえ、変身の必要性まで指摘した。

 「ピッチングコーチにも“ちょっとキャンプでスタイル変えた方がいいよ、今のスタイルじゃ無理やで”って言うたんやけどな。平均(球速)150キロ投げて、甘なっても大丈夫や…じゃもうないよ、時代的にな。150でも、ある程度コースに投げ込まんと、バッターは対応するよ」

 待てども待てども課題の制球力が改善されず、力押しだけでない新境地の模索を求めた。西純は「疲れた中でどれだけできるか。まだまだです」と反省した。来季からはドラフト1位の下村をはじめ、同年代の大学生3人が加入。岡田監督は素質を認めるからこそ「もう一回、プロ1年目の気持ちで、そう思うよ」と痛烈にハッパを掛けた。 (阪井 日向)

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