井端監督「岡林は塁に出て走るのが仕事」「アウトになってもどんどんチャレンジしてほしい」

2023年11月17日 23:04

野球

井端監督「岡林は塁に出て走るのが仕事」「アウトになってもどんどんチャレンジしてほしい」
<日本・韓国>韓国に勝利し、日本ナインとハイタッチする井端監督(左)(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【アジアプロ野球チャンピオンシップ2023第2戦   日本2―1韓国 ( 2023年11月17日    東京D )】 「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」に出場している野球日本代表「侍ジャパン」は17日、予選リーグ第2戦で宿敵・韓国と対戦。万波中正外野手(23=日本ハム)の1号ソロなどで勝利を収め、2017年の第1回大会に続く連覇へ向けて決勝進出を決めた。
 連勝で単独首位に浮上した日本は、18日の第3戦でオーストラリアと対戦する。

 初陣から2連勝となった井端弘和監督(48)は試合後の記者会見に7回3安打無失点と好投して侍ジャパン初登板初先発で初勝利を飾った西武の2年目左腕・隅田知一郎投手(24)とともに出席した。

 「接戦になるのは予測していた。先に点を取れたのは優位に働いたと思うが、きのうの豪州対韓国のように終盤に来るのではとみていたが、粘り強くて簡単に勝たせてくれなかった」とまずは1点差辛勝について振り返った指揮官。

 それでも好投した隅田について「初回から速球も、尻上がりではなく初回から素晴らしいボールを投げていて安心して見ていた。どのボールでもストライクを取れ、これ以上ない投球をしてくれたと感謝している」と賛辞を送った。

 韓国は、これまでも数々の壮絶な戦いを繰り広げてきた宿命のライバル。「毎回、熱い戦いをして、先ほどの通り、間違いなく接戦で、先発含めて投手も強力で、一つ間違えると本塁打というのを各打者がしていて、怖さを感じたので、投手を含めていいところに投げていたのは投手の勝利だと思う」と振り返った。

 初回、四球で出塁した1番・岡林(中日)が一度は二盗に成功しながら相手のリクエストを受けた審判団のリプレー検証により判定が覆り、無死二塁が一転して1死走者なしに。だが、2番・小園(広島)、3番・森下(阪神)、4番・牧(DeNA)の3連打で1死満塁とした。

 この絶好の先制機に5番・佐藤輝(阪神)が3球三振に倒れ、6番・万波は中飛で3者残塁。2回は7番・坂倉(広島)、8番・門脇(巨人)、9番・野村が3者凡退に倒れた。

 イヤなムードが漂いかけたが、3回、岡林の四球出塁から小園が右前打、森下も四球で無死満塁とし、牧の遊ゴロ併殺打の間に先制。佐藤輝は2打席連続三振に終わってこの回は1点止まりとなったが、4回には万波がバックスクリーン中段に1号ソロを叩き込んで2点リードを奪い、最後は1点差で逃げ切った。

 2試合連続で1番に起用した岡林は初戦の台湾戦が5打数無安打。この日の韓国戦は1、2打席目で四球を選び連続出塁したが、残りの2打席は凡打で開幕から9打席ノーヒットとなった。

 それでも「初回は四球で出て、岡林は塁に出て走るのが仕事。それを出て、次の打者で走ったのは良かったし、アウトになってもどんどんこれからもチャレンジしてほしい。セーフになるとビッグチャンスになるし、彼が代表に入ってくるところではそういうのをやれると間違いなく選ばれる選手になる」と期待は大きい。「小園もきのうもやったが、きょうもアウトでもチャレンジする姿勢は素晴らしい。きょうの3本も彼らしいなというところでは、また成長していると思う」と3安打を喜んだ。

 また、万波については「今年25本ですかね、打っているので、ああいう当たりを打つのも不思議ではないと思って見ていた。引っ張るのではなく中堅中心に打つ時は凄く状態がいいのかなと思うし、いい角度で打球も上がり、芯に当たればセンターでもライトでもどこでも入るので、強引にならず、今のようなスイングを心掛けてほしい」と話していた。

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