中日 「恋人」中田翔獲得へ、速攻アタックで誠意を示す 自由契約選手公示を待って、初交渉へ動く

2023年12月01日 05:00

野球

中日 「恋人」中田翔獲得へ、速攻アタックで誠意を示す 自由契約選手公示を待って、初交渉へ動く
9月16日のバンテリンドーム、試合前に中田翔(右)と談笑する中日・立浪監督 Photo By スポニチ
 中日が、巨人から自由契約となった中田翔内野手(34)の獲得に向けて、即座に初交渉へ動く方針を固めたことが30日、分かった。
 今オフの補強として最大のターゲットに速攻アタックで誠意を示す。球団は今季終了後から中田翔の動向を注視し、調査してきた。

 この日は保留者名簿の提出期限。きょう1日に中田翔が自由契約選手として公示されるタイミングをもって連絡を取り、話し合いの場を設定。近く初交渉する見込みだ。中田翔は昨オフに巨人と3年契約を結んだが、契約途中で終了できるオプトアウトの権利を行使。出場機会を求めて他球団への移籍を決断した。互いの条件が一致すれば即合意に達する可能性もある。

 今季チーム打率・234、71本塁打、390得点は全てリーグワーストで、50打点以上を記録したのは現役ドラフトで加入した細川(78打点)だけだった。中田翔は、日本ハム時代に3年連続で100打点以上を記録するなど打点王3度の勝負強さは健在で、補強ポイントと合致する。

 中田翔について、「打点を挙げてくれる選手は魅力」と既に“ラブコール”を送っている立浪監督は、この日、名古屋市内で行われた球団納会に出席し「現有戦力の底上げも、足りないところの補強も必要。来年、巻き返せるように」と2年連続最下位からの逆襲を誓った。前巨人・中島、前ソフトバンク・上林らを獲得した立浪竜が、さらなる起爆剤となる「右の大砲」を獲りにいく。

 ◇中田 翔(なかた・しょう)1989年(平元)4月22日生まれ、広島県出身の34歳。大阪桐蔭では1、2年夏、3年春と3度甲子園出場。高校通算87本塁打。07年高校生ドラフト1巡目で日本ハム入団。14、16、20年に打点王。21年8月に無償トレードで巨人移籍。今年8月6日の広島戦で通算300本塁打を達成した。13、17年WBC、15年プレミア12日本代表。1メートル84、107キロ。右投げ右打ち。

 ○…今季の中日はリーグ最少の390得点で、5位広島(493得点)と100点以上も差がある。本拠地がナゴヤドーム(現バンテリンドーム)に移転した1997年以降、打点王を獲得したのは06年ウッズ(144打点)、09年ブランコ(110打点)の外国人選手のみ。日本人選手による100打点も09年の森野将彦(109打点)が最後で、打点を稼げる選手の獲得が急務となっている。

 ▽保留選手名簿 各球団は次年度選手契約締結の権利を保留する契約保留選手のほか、任意引退選手らも含めた全保留選手名簿を11月30日までにコミッショナーへ提出する。上限は70人。今年は12月1日にコミッショナーが公示し、記載された選手は外国を含めいかなる球団も、契約に関する交渉は禁止される。名簿に記載されなかった選手は同日に自由契約選手として公示され、いずれの球団とも契約が可能になる。期日までに契約合意しなかった外国人選手が名簿から外れる場合があるが、所属していた球団との再契約は可能。

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