阪神・岡田監督「アレは奥さんが考えた」流行語大賞誕生秘話…「かみさんパワー」に感謝

2023年12月01日 14:30

野球

阪神・岡田監督「アレは奥さんが考えた」流行語大賞誕生秘話…「かみさんパワー」に感謝
胴上げされる岡田監督 Photo By スポニチ
 今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で発表され、年間大賞にはプロ野球・阪神の岡田彰布監督(66)による「アレ(A.R.E.」が選ばれた。岡田監督は18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一達成と歓喜に沸いた2023年を、流行語年間大賞で締めくくった。
 登壇した岡田監督は「ちょうど1年前なんですけども…18年も優勝していないチームが優勝と言うなと。“コレ”は手が届く、“アチラ”というと遠い気がする。“アレ”というのは、もう少しで何かに手が届く。プレッシャーがかからないように“アレ”は良いかなと思った」と背景を告白。「関西を盛り上げるのに少しでも貢献できたのでよかった」と振り返った。

 「アレ(A.R.E.)」は、18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神の今季スローガン。岡田監督が選手に意識させないよう、優勝を「アレ」と表現していた。

 18年ぶりの「アレ」を達成した阪神は、勢いそのままに38年ぶりの日本一を達成。史上3番目に長いブランクで、昭和、平成、令和と3元号をまたいだ日本一奪還は史上初。これまで日本一1回は2004年球団創設の楽天に並んで現存球団では最少タイだったが、悲願の2度目を達成した。また、今年66歳を迎える岡田監督は、13年楽天の星野仙一監督に並ぶ最年長での快挙となった。

 岡田監督は壇上で「オリックスの時も15年ぐらい優勝がなくて、優勝にプレッシャーが続いていたので、もう優勝と言うな。“アレ”と言えといっていたけど、あまりインパクトがなかった。阪神はインパクトがあった」と回顧し、この長年使用してきた言葉について「“アレ”は奥さんが考えた」とニヤリ。記者から「かみさんパワーはすごいですね」と問われると、「僕もそう思います」とうなずいた。

 大きな影響を与えた点については「関西では、新聞マスコミでも“あれ”を使ってもらって、想像以上の反響を頂いた。関西を盛り上げましたし、スポーツ界も盛り上がりましたので、それに少しでも貢献できてよかった」としみじみと語った。

 野球関連ワードの受賞は3年連続。21年にはエンゼルス大谷翔平投手の活躍を表現した「リアル二刀流」「ショータイム」が大賞を受賞し、昨年はプロ野球・ヤクルトの村上宗隆内野手の「村神様」が選出された。

 「新語・流行語大賞」は84年にスタート。ユーキャンとの提携で04年から現在の名称に改称された。選考は「現代用語の基礎知識」編集部の調査による30のノミネートから、選考委員会が10語を選んだ。選考委員は、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムリスト)、パトリック・ハーラン(お笑い芸人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(「現代用語の基礎知識」編集長)。

 トップ10は以下の通り(順位なし、並びは五十音順)

◆新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
◆アレ(A.R.E.)【年間大賞】
◆OSO18/アーバンベア
◆蛙化現象
◆生成AI
◆地球沸騰化
◆ペッパーミル・パフォーマンス
◆観る将
◆闇バイト
◆4年ぶり/声出し応援

【選考委員特別賞】
◆I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)

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