大谷「勝ちたい」青空の下晴ればれドジャース入団会見 「開幕十分間に合う」すでに素振り開始

2023年12月16日 02:30

野球

大谷「勝ちたい」青空の下晴ればれドジャース入団会見 「開幕十分間に合う」すでに素振り開始
ユニホーム姿を披露する大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 エンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日)、本拠地ドジャースタジアムで入団会見に臨んだ。8月9日以来127日ぶりの取材対応でド軍入団の最大の理由は「勝つこと」と断言した。9月に手術を受けた右肘は順調に回復。すでに素振りを開始し、打者として来季開幕から「ドジャース・大谷」としての貢献を誓った。
 真っ青なロサンゼルスの空が、新たな旅立ちを祝福していた。気温23度。大谷のネクタイもドジャーブルーだった。背番号17の真新しいユニホームに袖を通し、少年のような笑みを浮かべた。

 「僕自身の優先順位は契約形態から分かるように一番上のところ。野球選手としてあとどれくらいできるか誰も分からない。勝つことが僕にとって今、一番大事なことかなと思います」

 スポーツ界史上最高の10年総額7億ドル(決定時約1015億円)の超大型契約は、97%の6億8000万ドル(同約986億円)を後払いにする異例の契約。SNSでド軍移籍を公表した9日の前日、8日夜に最終決断したと明かした。「何球団誘いをいただいても“イエス”と答えられる球団は一つしかない。自分が最終的にここでプレーしたいという気持ちに、素直に従った」。何よりも「勝利」にこだわった。

 「ドジャースが経験してきたこの10年間を彼らは全く成功とは思っていないとおっしゃっていた。それだけ勝ちたいという意志が強いんだと心に残った」。11年連続プレーオフ進出も、ワールドシリーズ制覇は20年のみ。ド軍が求める勝利への思いに共感した。「優勝することを目指し、欠かせなかったと言われる存在になりたい。そういう期待を込めた契約。期待に応えられるように全力で頑張っていきたい」と強い決意をにじませた。

 今季日本選手初の本塁打王を獲得し、自身2度目のア・リーグMVPに輝いた。取材対応は8月9日以来約4カ月ぶり。冒頭では古巣・エンゼルスへの感謝も改めて口にした。そして打者に専念する来季へ目を向けた。9月19日に自身2度目の右肘手術を受け、すでに素振りを開始。「スプリングトレーニングでゲームに入れる準備ができていれば、開幕に十分、間に合う」。18年10月1日に右肘を手術した際は素振り再開が翌19年2月8日で、リハビリペースは約2カ月も早い。3月20日に韓国・ソウルで迎える開幕戦のパドレス戦に照準を合わせている。

 岩手・花巻東時代の目標シートに「20年にドジャースでWS制覇」と書いた。「全体的な気持ちは変わっていない。常に挑戦したいなと思っている、ドジャースでお世話になると決めた後も、そこに対してのチャレンジだと思っている」。大谷のメジャー第2章が、いよいよスタートする。(柳原 直之)

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