西武・金子　車いすバスケの選手と交流イベント　自らも体験し「難しい」　Tシャツなど売り上げは寄付

2023年12月16日 19:14

野球

西武・金子　車いすバスケの選手と交流イベント　自らも体験し「難しい」　Tシャツなど売り上げは寄付 — 車いすバスケットを体験する西武・金子 Photo By スポニチ

　西武・金子侑司外野手（33）が16日、さいたま市の「サイデン化学アリーナ」で車いすバスケットチームと交流するイベントを開催した。

　イベントには車いすバスケの強豪チーム「埼玉ライオンズ」の選手も参加。同じ埼玉の「ライオンズ」つながりでのコラボとなった。

　金子も実際に競技用の車いすに乗ってプレーを体験。車いすを動かすことから始めたが「いすの操作ができないと、ドリブルやシュートに集中できない」。その後にはシュートを披露するも、3Pシュートはなかなか決まらず「難しい！」を連発。最後にようやく決まると、集まったファンから大きな拍手を送られた。

　また、ファンも車いすバスケットを体験。アットホームな雰囲気のイベントに金子は「一緒に体験してもらって、距離の近いイベントにしたかった。ファンの方にも知ってもらいたかった」と話した。

　コラボして作製したTシャツ、タオルの売り上げは埼玉ライオンズに寄付。イベントを終えた金子は「楽しめました。健常者も障害者も、お互いにスポーツをやっている人間としてリスペクトの気持ちが僕の中に凄いあった。こういうイベントをやりたいとずっと考えていたし、実現できて良かった。自分もいい経験になった。今後の人生に役立つと思う」と笑顔を見せた。

　これからも活動は続けていきたいとし「ハンデを抱えても頑張っている人がいるということを、皆さんにも知ってほしい。例えば街で困っている人がいたら手を差し伸べられるようになれば。健常者と障害者、少しでも垣根をなくせるような活動をしていきたい」。

　日本代表候補で、来年のパリ・パラリンピックを目指している埼玉ライオンズの北風大雅選手は「他のメジャースポーツとのイベントはうれしい。“パラ”ではなくスポーツとして認識してほしいと活動しているので」と話した。