ソフトB斉藤4軍監督に「元祖・熱男」松田氏が熱烈お願い「熱男2世を育ててください」 直撃インタビュー

2024年02月20日 05:00

野球

ソフトB斉藤4軍監督に「元祖・熱男」松田氏が熱烈お願い「熱男2世を育ててください」 直撃インタビュー
2人でVIVAポーズをする斉藤4軍監督(左)と松田氏(タマスタ筑後) Photo By スポニチ
 若鷹が中心のC組がキャンプを張るソフトバンクの筑後キャンプを本紙評論家の松田宣浩氏(40)が訪問。自身の“メモリアル弾”とも縁のある斉藤和巳4軍監督(46)を直撃した。松田氏は「元祖熱男」と尊敬する伝説のエースに対し、「熱男2世を育ててください!」と直訴。斉藤4軍監督は苦笑いしつつ、投打で期待の育成選手2人の名前を明かした。 (構成・福浦 健太郎)
 松田氏(以下、松) 筑後でのC組キャンプも後半戦に入りました。
 斉藤4軍監督(以下、斉) こっちは大きなケガ人もなく、順調と言えば順調やね。

 松 今回のテーマは「伝説のエースが4軍監督に。熱男2世を送り出してください!」です。
 斉 凄いね(笑い)。

 松 昨季の1軍投手コーチから4軍監督の打診。迷いはなかったですか?
 斉 即決はできなかった。育成選手と接することもなかったので、イメージが湧かなくて時間をもらった。球団と話をさせてもらう中、“イメージが湧いていないからこそやったらどうだ?”と言われ、確かにそうだと思った。野球教室で子供たちに“チャレンジしろ”と言うのに、自分がチャレンジしないのはいろんなことを否定してしまう。

 松 日本球界ただ一人の4軍監督。どういう仕事ですか?
 斉 4軍にくる選手は体力をつけていかないといけない1、2年目がほとんど。しっかり(自身を)鍛え上げてほしい。グラウンドではコーディネーターとコーチに、選手一人一人のことを考えてやってもらっている。(監督は)それ以外のことを考える。

 松 疲れます?
 斉 選手一人一人の現状を把握しておこうと歩き、立って見ているだけだけど、終わったらめっちゃ疲れてる。昨年の方が仕事は多いはずなのに…。なんの疲れなんかな?と探している途中です。

 松 久しぶりに筑後に来ましたが、やっぱり素晴らしい施設。
 斉 こんなに恵まれていていいんかなと思う。宮崎でキャンプをやっているけど、施設はこっちの方がいいなと思ってしまう。サブグラウンドも近く、ウエート場も広い。

 松 実戦はまだですが、この時点での注目してほしい選手を教えてください。
 斉 C組で言えば投手は井崎。真っすぐの質は非常にいいので、あとは変化球の精度や体の力。少し内気なところがあるので、そこに自信がついていけばなと。千賀が育成の時と比べると、千賀の方が確かにボールはいいけど、近いものはある。今年、2軍でもそこそこ投げられるようになれば面白い。

 松 野手では?
 斉 重松。マッチもかわいがってくれているみたいやね。

 松 しげちゃん!大学(亜大)の後輩です。
 斉 正直、このキャンプで初めて知った。秋は野手は宮崎だったからね。癖のないスイングで、誰よりも遠くに飛ばせる。実戦では対応力が落ちるけど、遠くに飛ばせるのは持って生まれたもの。

 松 自分の思う“元祖熱男”は和巳さんだと思っています!
 斉 なんでやねん(笑い)。マッチみたいに、わーわー言うてないよ。(叫んだのは)マウンドだけよ。

 松 4軍監督としてたくさん、“熱男2世”を送り出してほしいです。

 松 ところで4軍監督が向き合うのはZ世代。ギャップはありますか?
 斉 ここ(筑後)にいる選手の親世代。コミュニケーションの取り方は難しい。Z世代ってどういう子たちだろうって、ネットで調べたよ。

 松 Z世代に合わせるイメージですか?
 斉 合わせすぎてもいけない。伝えないといけないことは伝える。選手たちも俺のことは分かっていない。探っている感じかな。

 松 自分が1年目だった06年には投手5冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、沢村賞)に輝かれました。
 斉 あの年は2段モーションが禁止になって(フォームを)つくり上げないといけなかった。チームとしても勝たないといけない中の一年。全てを使い果たしたね。

 松 覚えておられないと思いますが、自分は忘れられない出来事があります。
 斉 マッチが?

 松 初めてホームランを打った時(06年4月22日、オリックス戦)、王監督がずっと使っていただいていたので、めちゃめちゃ喜んでいただいたんですよ。ベンチに戻ると和巳さんが投げられていた時なので、頭をぽんと叩いていただいた。
 斉 そんな記念すべき日に投げていたんやね。覚えておこう!

 松 最後はファンの皆さんにメッセージをいただければ。
 斉 4軍から1軍は非常に遠い。みんな支配下になって1軍に出てもらいたいけど、そんなに甘い世界ではない。目の前のことを一生懸命できる選手を育てたい。どこに行っても、何をしても野球をしてよかった。野球がいろんなことを教えてくれたと思ってもらえるような時間を過ごしてほしいし、そういう接し方をしたい。

 松 ありがとうございました。また、よろしくお願いします。
 斉 “また”ということはまた、来るということやね(笑い)

 松 はい、定期的に来させていただきます!

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