「足」のスランプ期間を短くするために 松井監督が進める走塁改革「盗塁が全てじゃないが意識が大事」

2024年02月20日 08:00

野球

「足」のスランプ期間を短くするために 松井監督が進める走塁改革「盗塁が全てじゃないが意識が大事」
<西武南郷キャンプ>走塁練習を見つめる松井監督(右)(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 野球界には「守備と走塁にスランプなし」という言葉がある。本当にそうなのか。現役時代に日米通算465盗塁(NPB363、MLB102)をマークした西武・松井稼頭央監督(48)は「僕は盗塁にもスランプはある」と断言した。「スタートが切れない時が絶対にある」と理由を説明した。
 就任1年目の昨年は「走魂」をスローガンに掲げ、22年にリーグワーストの60だったチーム盗塁数を、同2位の80まで押し上げた。「盗塁が全てじゃないが意識が大事」と強調する。宮崎・南郷キャンプでは16日の全体練習後、9選手を選抜して今キャンプで初めて走塁の特別練習を行った。源田、外崎、蛭間、元山、西川らが打撃投手の投球に合わせて二盗、三盗。球を受けた捕手の炭谷、古賀らが送球も行う実戦形式の練習で、松井監督は「走者のスタートの練習になる」と語った。

 松井監督は選手時代に走ることで、打撃、守備のリズムをつくっていたという。走る難しさを知るからこそ、9人の「特走ナイン」に「走魂」を注入した。昨年も行った練習だが、今年は上空からドローンで映像も撮影し「どういう走り方をしているか、違う角度から見られる」と強調した。盗塁王3度の指揮官が、就任2年目のシーズンに向け足固めを行っている。(記者コラム・神田 佑)

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