阪神・前川 ゲラ撃ちに岡田監督もビックリ 「早めにタイミング取って」最速157キロをはじき返した

2024年02月20日 05:15

野球

阪神・前川 ゲラ撃ちに岡田監督もビックリ 「早めにタイミング取って」最速157キロをはじき返した
阪神・前川はゲラを強襲する打球を放つ(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 阪神の前川が鮮やかな“ゲラ撃ち″を披露した。まずは、フリー打撃に初登板した助っ人右腕に対した1打席目の初球。内角直球を振り抜き、ライナーで右翼フェンス直撃の一打を放った。そして2打席目も初球だ。この日最速の157キロ直球を完璧にはじき返し、投手強襲安打とした。
 「差されたら終わりだと思ったので、ちゃんと早めに(タイミングを)取って、自分のタイミングで入っていくようにと意識した」

 準備を結果につなげた。その躍動は、ゲラのフリー打撃登板に熱視線を送っていたはずの岡田監督の視線をも奪った。指揮官を「それ(157キロ)を打ち返しよったからな」と驚かせ、「結果も出ているし、レフトにも挑戦しているしな」と、うなずかせもした。

 これまでメインで守っていた右翼から主戦場を左翼に移した。目下の課題は左翼線の打球処理。左利きのため二塁送球の際に無駄な動きが生じてしまうからだ。そこで首脳陣の勧めもあり、捕球後に体を1回転して二塁へ送球する動きを練習中。慣れない動作にも「壮さん(筒井1軍外野守備走塁コーチ)に確認してもらって徐々によくなっている」と弱点を克服しつつある。

 意識も変わった。17日楽天戦の6回2死一塁の打席で盗塁のサインが出ているにも関わらず初球を打って凡退したことを反省。指揮官から呈された苦言も糧に、「見つめ直す機会になった」と試合状況、チーム状態など視野を広く持つことを心がける。これもレギュラーへの道だ。

 「やるべきことを一つ一つ積み重ねてやりたい」。昨季、主に左翼を担ったノイジーは肘痛で出遅れ中。今こそ、前川が定位置奪取へ歩みを進める時だ。

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