【筑後鷹】育成2年目の西尾歩真 チーム最小兵は笑顔がトレードマーク「危機感を持って…」

2024年02月20日 05:00

野球

【筑後鷹】育成2年目の西尾歩真 チーム最小兵は笑顔がトレードマーク「危機感を持って…」
笑顔がトレードマークのソフトバンク・西尾(撮影・杉浦 友樹) Photo By スポニチ
 1メートル67のチーム最小兵、育成2年目の西尾歩真内野手(23)が、10日にキャンプC組からB組に昇格して奮闘している。オフは打撃力アップを目指してフォームを改造。守備面のレベルアップも並行して取り組んできた。今季テーマは「当たり前のことを当たり前にやる」。トレードマークの笑顔を見せるべく活躍を誓った。
 2年目の今年もC組のタマスタ筑後から西尾の春季キャンプは始まった。「悔しかったんですけど自分がやりたいことができる」とプラスに捉えた。10日にB組へ昇格。その前日の打撃練習では鋭い打球を連発し、同じ育成選手の桑原、勝連と内野ノックを受け「10回連続ノーミス」の課題を最初にクリアするなど、はつらつとした動きを見せた。「支配下に近づくには当たり前のことを当たり前にする」と自分に言い聞かせている。

 中京学院大ではリーグ戦で打率4割超を3度マークした好打者だが、ルーキーイヤーの昨年は2軍で70試合に出場し、打率・228と苦しんだ。オフは打撃フォームを改造。踏み出す右足の前膝が突っ張る癖があり、伸び上がるようなスイングになるのを解消するために、足の動きを意識して振ってきた。「低くて強いライナー系を打つ」ことを理想に掲げ、フリー打撃で芯に当たる回数が多くなった。また、オフは筋力トレーニングにも力を入れ、公称66キロの体重が70キロ到達と成果は出ている。

 柔和な笑顔がトレードマーク。屈託のない表情を浮かべていることが多い。子供の頃に母親から「困ったら笑っておきなさい」と言われて身についた。ただ、昨秋のみやざきフェニックス・リーグでは反省があった。守備でエラーし、投手に謝りに行った際の表情が当時の小久保2軍監督にはニタッとしていたように映ったという。「そういう顔なのは分かるけど、1軍とかに上がった時にテレビでそのシーンを映されたら、おまえのことを知らん人らはどう思う?」と指摘され、「無意識だった」と深く反省した。

 それでも自分らしさは失わず、オンオフを大事にしていくつもりだ。笑顔がグラウンドで輝くには結果を出すしかない。「内野手はみんなうまいので、危機感を持って。上を見なきゃいけないですけど、育成の周り(の選手)に勝たないといけない」。足元をしっかり見ながら、アピールを続けていく。 (杉浦 友樹)

 ◇西尾 歩真(にしお・あゆま)2000年(平12)6月20日生まれ、三重県出身の23歳。岐阜・中京学院大中京では甲子園出場なし。中京学院大では4年の春季リーグでMVPと首位打者、遊撃のベストナインを獲得。1メートル67、66キロ。右投げ左打ち。背番号170。

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