佐藤ゆかり氏が苦言 自民裏金問題2問だけのアンケート「世論のやり過ごしできると思ったなら間違い」

2024年02月13日 18:10

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佐藤ゆかり氏が苦言 自民裏金問題2問だけのアンケート「世論のやり過ごしできると思ったなら間違い」
佐藤ゆかり氏 Photo By スポニチ
 元自民党衆院議員・佐藤ゆかり氏(62)が13日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演。自民党が派閥をめぐる裏金疑惑を受け、党内の全ての国会議員を対象に行ったアンケート調査について苦言を呈した。
 この日、自民党が現職の国会議員374人と選挙区の支部長10人の計384人に実施したアンケート調査の結果を予算委員会理事会で野党側に報告。政治資金収支報告書への不記載があったと答えたのは85人だった。

 ただ、この調査で問われたのは「記載すべきであった収入の記載漏れがあったか」「記載漏れがあった場合、過去5年間の記載漏れ金額を記入せよ」の2問だけ。野党側からは「国民が知りたいのは裏金の使い道や残額だ」などと批判の声が上がった。自民党は並行して行った使い道などの聞き取り調査の結果を「今週中には公表できるよう努力を続ける」としている。

 佐藤氏はこの調査について「形式的な対応」と評した。「やはり内容が薄いと言われても仕方ない。私もこの結果で見たかったのは支出先が何であったか。(質問の)2つを聞いた結果何をしたいか、という目的が分からない。支出先を聞くことで初めてどう対処するかという建設的な議論が生まれる」と指摘した。

 「(自民党は)認識が相当浅かったと思う。こうした形式的なことは統一教会問題の時も行われたが、過去の事例からこうやればある程度世論のやり過ごしができるだろう、と思ったのであれば間違い」とバッサリ。「第三者委員会などを立ち上げて調査すべき」と語った。

 「不記載は法に抵触する。過去5年間に積み上がってきたことはゆゆしき事実。自民党も襟を正して、しっかりと政権与党として抜本的に改革するべき。政治資金規制法の改正、政党法を制定するなどの話にも踏み込んで令和の政治改革を」と提言した。

 訂正された収支報告書では、支出の目的や金額、年月日などが軒並み「不明」とされるなど問題は不透明なままだ。「私は“不明”という記載をこれまで見たことがないので、やはり不可解ですね」と佐藤氏。「今の時代、外遊先での視察の際、現地通貨で両替して現金で支払うことはほとんどない。領収証がなくてもクレジットカードの明細でほとんど(使途が)分かる。不明っていうのは疑われても仕方ない」とあきれた。
 

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