橋幸夫「声が出なくなるまでやりたい」謝罪会見で歌手活動復帰を発表 一度は引退もファンの声で翻意

2024年04月15日 14:35

芸能

橋幸夫「声が出なくなるまでやりたい」謝罪会見で歌手活動復帰を発表 一度は引退もファンの声で翻意
頭を下げる橋幸夫(撮影・小渕 日向子) Photo By スポニチ
 昨年5月3日の80歳の誕生日に歌手活動から引退した橋幸夫が15日、東京・文京区の夢グループ本社で「謝罪会見」を行い、活動復帰を発表した。
 真っ黒の着物姿で登場した橋は神妙な表情で「皆さんこんにちは。最後まで私の思いを語らせていただきます」。ハッキリとした口調で復帰を決意するに至った経緯を説明した。

 最大のきっかけとなったのはファンからの「橋さんの歌を聴きたいんだよね」という熱い言葉。歌と、歌を聞いてくれる人に人生をささげてきた橋だけに、悩みは日増しに深くなった。そんな折、苦悩を見てきた夢グループ・石田重廣社長から「歌を歌いたいのであれば、謝ればどうなんだろう」と提案を受け「謝罪をしたい。すぐにでも歌を歌いたい」と会見を開くことを決意したという。

 昨年5月1日に東京・浅草公会堂で歌手活動ラストコンサートを行い「人生は一度しかない。歌手をやめて新しい夢を目指す、という私のわがまま」とステージであいさつしていた。この日、引退を決意した理由について「声が出なくなっちゃっていなくなるのは気がかり。引退のけじめをしたいと思って勝手に決意をして会見をさせていただきました」と、その時の心境について振り返った。

 しかし「80歳という年齢はほとんど歌う場所はありません。やめることを決意しましたから、ここ一年間歌をやめたとはいえ、支えてくれた全国のファンの皆さまから、やめた後にいろんなお便りや電話や、会いに来たり、意見を聞くようになった。そんな意見を聞いたら引退会見をしたことは間違えだったかなと反省した」と心境に変化があったことを告白。

 そして「歌手として活動しなくなってから考える時間が多くなった。“引退する”というのは自分だけの言葉だったんだなと、ファンの皆さまに対して反省するようになって、社長に相談しました」と説明し、「私もう一回歌を歌っちゃダメですかね。ときどきかかってくる電話、だんだんファンに対して歌手としていなくなっちゃうことが申し訳ない気持ちになった」と社長に相談したという。

 ファンからの叱咤激励に「歌手活動をやめると言ったことが本当によかったのかと反省するようになった。自問自答するようになった」日々が続き、「歌うことが使命だった」と再確認した橋。

 何度も「申し訳ございません」と謝罪し、自身の復帰を後押しするように「喉の調子は良くなってきた」と微笑みながら、「声が出なくなるまではやりたい。80を超えて幾つまで声が出なくなるのかっていうのはしてみたいなと思います」と語尾を強めた。

 自身にとって歌とは「一言では表せない。人生そのもの」としみじみとした表情で、ファンに受け「ごめんなさい。もう一度頑張りますよ」とメッセ-ジを伝えた。

 26日、大宮ソニックシティで行われる「橋幸夫フィルムコンサート&トークショー」が復帰コンサートとなる。

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