【叡王戦】藤井叡王が8冠陥落危機「開き直って頑張る」 伊藤七段に敗れタイトル戦初連敗 先にカド番も初

2024年05月02日 18:44

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【叡王戦】藤井叡王が8冠陥落危機「開き直って頑張る」 伊藤七段に敗れタイトル戦初連敗 先にカド番も初
叡王戦第3局の終局後、勝った伊藤匠七段(左)と感想戦を行う藤井聡太叡王 Photo By スポニチ
 藤井聡太叡王(21)=王将など8冠=が同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎える第9期叡王戦5番勝負第3局は2日、名古屋市の「名古屋東急ホテル」で行われ、先手の藤井が146手で伊藤に敗れた。これで対戦成績は1勝2敗となり、藤井はタイトル戦のシリーズにおける連敗は初。初めて先にカド番に追い込まれ、8冠陥落の危機となった。運命の第4局は今月31日、千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で行われる。
 勝者が先に王手をかける大一番。ホームグラウンドの名古屋でまさかの連敗を喫した。終盤、持ち時間を先に使い切り1分将棋になると一気に追い込まれた。その後も持ち味の粘りを見せたが、最後は大きくため息をつき、ガックリと肩を落として投了した。

 対局後、藤井は「難しい将棋だったが、中盤から終盤に入るあたりで間違えてしまったのは課題が残る」と悔しさをにじませながら振り返った。第4局に向けては「厳しい状況になった。カド番になったがやることは変わらないのでしっかり準備したい」とうなだれた様子だったが、その後の大盤解説場では珍しく苦笑いを浮かべながら「開き直って頑張りたい」とコメントし、会場から拍手を浴びた。

 藤井は20年の棋聖戦以降、これまでタイトル戦は21戦全勝と負けなし。シリーズで連敗したこともなく、先に負ければ敗退のカド番へ追い込まれたこともない。4月20日の第2局で敗れ、タイトル戦連勝が「16」でストップ。大山康晴15世名人が1961~62年度に達成した歴代最多記録に並ぶのも阻止されていた。

 叡王戦は持ち時間各4時間のチェスクロック方式。1分未満の考慮もストップウォッチの切り捨てではなく、加算されていくチェスクロック方式の4時間制は全8冠中、最も持ち時間が短く、読みだけでなく直感や運の占める割合も大きいとされる。藤井も初出場の第6期から5番勝負は通算10勝4敗、勝率・714は全8冠中最低と、それを裏付けている。

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