玉川徹氏 日銀の円安“対応”に「首をすくめて亀みたいに米国の動きを待ってる。そんなんでいいの?」

2024年05月02日 13:17

芸能

玉川徹氏 日銀の円安“対応”に「首をすくめて亀みたいに米国の動きを待ってる。そんなんでいいの?」
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が2日、自身がパーソナリティーを務める、TOKYO FM「ラジオのタマカワ」(木曜前11・30)に出演。円相場が急変した4月29日の外国為替市場で、政府・日銀が5兆数千億円規模の円買いドル売り介入に踏み切った可能性が高いことに言及した。
 日銀の統計に基づいた市場関係者の推計で分かったもので、実際に介入していた場合、1日当たりの円買い介入の金額として過去最大だった2022年10月21日の約5兆6千億円に迫る。

 日銀は4月30日、金融機関が日銀内に開設している当座預金の増減要因を発表した。5月1日の残高が、為替介入を含む「財政等要因」で7兆5600億円減るとの見通しが判明。当初の市場予想は2兆500億~2兆3千億円の減少だったため、差額が介入による要因とみられている。

 玉川氏は、円安に言及し「海外旅行に行きたいだのなんだのじゃないですよね。だってこれでインフレ、物価が上がっちゃってるわけだから、みんなそれを感じている。みんなの問題なんだけど、じゃあ介入して、1回、円高になったのがそのままいくかっていうとそんなことはなく一時しのぎに過ぎない」と言い、「だからここをちゃんともう少し円高に持っていくためには介入じゃなくて金利を上げないといけないんですよ。もしくは日銀ががんがん買っている国債を買うのを少しやめるとかね、そういうもっと抜本的なことをやらないといけないんだけど、やらないんですよ」と指摘した。

 そして、財務省関係者らに取材したと言い、「日銀は、とにかくリスクを取りたくないらしい。つまり、ちょっと前に同じように為替が動いている時に、少し緩和するのをやめたら、それ景気の腰が折れてっていって、日銀は政界、財界からさんざん悪口を言われたということなんですよ。それでそのトラウマがあってやらないっていうのが大きいと思うよっていう話」と説明。そのうえで、「(日銀は)何を待っているかっていうと、米国が今、金利を下げていこうとしている話。だけど、これは米国が決めること。日本が決めることじゃないんだけど、ただそれを待ってる。主体性がない」とし、「もう言われるのが嫌だとか、あとは日銀の債務超過っていう問題も別にあったりして、そのリスクを高めるのが嫌だとか、いろんな理由で日銀側から積極的に抜本的な対策をやりたくないんじゃないのっていうのが聞いた話。全然、主体性がないんだよね」と自身の思いを話した。最後に「首をすくめて亀みたいに米国の動きを待ってるって、そんなんでいいの?って思う」と疑問を呈していた。

 現時点で、政府は介入の有無を明らかにしていない。財務省は4月26日から5月29日までの介入総額を5月31日に公表し、介入の有無や金額はこの段階で確定する。ただ当座預金の残高が1日でこれほど大規模に動くケースは少なく、市場では4月29日に非公表の「覆面介入」があったとの見方が一段と濃厚になった。財務省の神田真人財務官は30日午前、記者団の取材に「介入の有無を申し上げることはない」とした上で「過度な相場変動が投機によって発生してしまうと国民生活に悪影響を与える」と指摘。岸田文雄首相も官邸で記者団に「為替相場の介入についてのコメントは差し控える」と述べた。

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