藤井叡王 22度目タイトル戦で初のカド番「実力不足かなと思う」とため息 4連覇と8冠キープに黄信号
2024年05月02日 19:54
芸能
「先に仕掛けていく形になったが、こちらの王が攻められ出すと薄い。中盤から終盤に、何か手段がありそうだったが分からなかった。実力不足かなと思う」
第2局に続き、シリーズにおける連敗は初。昨年8月31日の王座戦第1局で敗れたのを最後に、タイトル戦での先手番連勝も8で止まった。そして、タイトル戦初出場の20年度棋聖戦以来、負ければ敗退の将棋も第6期叡王戦しかなかった。
当時叡王だった豊島将之九段(34)に挑み、○×○で迎えた第4局に敗れ、2勝2敗。第5局は、勝者が獲得という状況を藤井が制した。その第4局が、この日と同じ会場というのも何かの符号だろうか。
「厳しい状況ですが開き直って頑張りたい」
終局直前の落胆ぶりと対照的に淡々と話した藤井に対し、伊藤は「中盤のバランスの取り方に課題が残った。しっかり振り返って臨みたい」。第4局は伊藤の先手で31日、千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で指される。