藤井叡王 22度目タイトル戦で初のカド番「実力不足かなと思う」とため息 4連覇と8冠キープに黄信号

2024年05月02日 19:54

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藤井叡王 22度目タイトル戦で初のカド番「実力不足かなと思う」とため息 4連覇と8冠キープに黄信号
叡王戦第3局に臨んだ藤井聡太叡王(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 藤井聡太叡王(21)=王将など8冠=に伊藤匠七段(21)が挑む第9期叡王戦5番勝負第3局は2日、名古屋市の「名古屋東急ホテル」で指され、後手伊藤が146手で勝利した。対戦成績を2勝1敗とし、初タイトルへ王手。対して藤井は22度目のタイトル戦で初めてカド番に立たされた。4連覇と8冠キープにも黄信号が灯った。
 投了直前の141手目、1筋へ銀を打った藤井だが敗勢を悟ったのか、左手に握った扇子を畳へ落とした。脱力したように肩を落とし、ため息をついて首を振った。

 「先に仕掛けていく形になったが、こちらの王が攻められ出すと薄い。中盤から終盤に、何か手段がありそうだったが分からなかった。実力不足かなと思う」

 第2局に続き、シリーズにおける連敗は初。昨年8月31日の王座戦第1局で敗れたのを最後に、タイトル戦での先手番連勝も8で止まった。そして、タイトル戦初出場の20年度棋聖戦以来、負ければ敗退の将棋も第6期叡王戦しかなかった。

 当時叡王だった豊島将之九段(34)に挑み、○×○で迎えた第4局に敗れ、2勝2敗。第5局は、勝者が獲得という状況を藤井が制した。その第4局が、この日と同じ会場というのも何かの符号だろうか。

 「厳しい状況ですが開き直って頑張りたい」

 終局直前の落胆ぶりと対照的に淡々と話した藤井に対し、伊藤は「中盤のバランスの取り方に課題が残った。しっかり振り返って臨みたい」。第4局は伊藤の先手で31日、千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で指される。

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