「セクシー田中さん」問題調査 オリジナルドラマ増加傾向の理由 契約書など細かく見直す動きも
2024年06月09日 08:00
芸能
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週刊誌記者 やはり一番の問題は原作者側と制作側の情報伝達の機能不全。芦原さんの思いがなかなか日テレ制作側に伝わらず、脚本の修正に翻弄(ほんろう)されて心労が重なっていく経緯が事細かに記されていた。
スポニチ本紙デスク 徐々に日テレへの不信感を募らせていく様子も明らかになった。日テレに限らず、これまでも漫画をドラマ化する中で原作者側と制作側でトラブルが発生するケースは多々あった。ただ今回は芦原さんの死という最も痛ましい結果となってしまった。
ワイドデスク 日テレの報告書では芦原さんの死の経緯が「調査対象外」となっていたが、小学館の報告書は「脚本家のSNS投稿により重大な局面を迎える」と記されていたのも印象的だったね。
リポーター 世間の注目度も大きかっただけに、今後は原作モノのドラマ化は減っていくのかな。
週刊誌記者 今回の件が起きる以前から、民放各局が原作モノではなくオリジナル作品を増やす方向にシフトしていた。特にTBSやフジテレビはその傾向が強い。流れがより加速するのは間違いないだろう。
リポーター なぜオリジナルが増えているの?
本紙デスク 視聴率の低下でテレビ局のCM収入が年々減少する一方、ドラマを配信サービスや海外に販売して利益を得るケースが増えている。ただ、原作があるドラマだと権利上の都合で二次利用の制限がかかる上、利益を権利者に配分しなければならない。その点、オリジナルでドラマを制作すればそれをどのように展開しても自由。ヒットすればシリーズ化も見込めるし、グッズ製作なんかもできる。今後はもっと増えるだろうね。
週刊誌記者 ここ数年で各局ともにドラマの枠が増え、配信限定の作品もあるためドラマの本数自体は膨大な数になっている。だからこそ今後も一定数は原作ドラマが作られるのは間違いない。
ワイドデスク 今回の件で各局ともドラマの制作姿勢への向き合い方は変化している。契約書などについて細かく見直す動きも出ている。これまで以上にテレビ局が原作者と真摯(しんし)に向き合う姿勢が求められることになる。