藤井正弘の血統トピック
レイデオロ ルーキー最多、産駒128頭 ディープインパクト牝馬との交配で“一挙両得”
2023年07月05日 05:20
ギャンブル
神戸新聞杯で2戦連続の“父子制覇”を果たした後はジャパンCに向かい、東京2400メートルの持ち時計を3秒短縮して2着確保。17年JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。
4歳春は不本意なレースが続いたが、秋初戦のオールカマーで復活。続く天皇賞を1分56秒8の好タイムで差し切り、父が故障のため断念せざるを得なかった国内唯一の非世代限定中距離G1タイトルを手に入れている。
3代母が名牝にして名繁殖ウインドインハーヘアで、一族ではディープインパクト以来のクラシックホース。くしくも供用開始の前年に没した2大チャンピオンサイアーのハイブリッドともいえる血統構成も相まって、種付料600万円に設定された初年度から196頭の交配牝馬を集め、本年のルーキー最多となる128頭の血統登録産駒を得た。
特にディープインパクト牝馬との交配では、自身が持たないサンデーサイレンス血脈と牝祖ウインドインハーヘアの3×4が一挙両得となる。この配合面の特権を最大限に活用した現2歳は母馬の質も最上級。自身を超える大物の出現を期待するのも無理筋ではないだろう。(サラブレッド血統センター)