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【秋華賞】リバティアイランド 傑出した能力の裏付け牝馬3冠目に強い母系

2023年10月11日 05:30

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 2年連続でドゥラメンテ産駒が牝馬3冠に挑む秋華賞。昨年の予想では種牡馬ドゥラメンテの母系に潜む“秋華賞コンプレックス”をよりどころにスターズオンアースの評価を割り引いた。母のアドマイヤグルーヴも祖母のエアグルーヴも1番人気で敗れた牝馬3冠最終戦には、拭い去れない苦手意識が擦り込まれているのではないかという非科学的仮説だったのだが、そんなオカルトも今年のリバティアイランドには通用しないだろう。傑出した能力は3歳牝馬の世界最高値であるプレレーティング120に示された通り。伝統的に牝馬の3冠目に強い明快な良血(母ヤンキーローズはG12勝の豪2、3歳牝馬チャンピオン)でもある。3冠はあくまでも通過点とみるべきかもしれない。
 2着争いにフォーカスするならば、最も重視すべきはリバティアイランドに唯一先着(アルテミスS)した馬でもあるラヴェル。昨年、スターズオンアースを抑えた最新の秋華賞2着馬ナミュールの半妹である。

 ラヴェルの3代母である97年桜花賞馬キョウエイマーチは、距離不向きのオークスでは大敗したが、ローズSに勝ち、秋華賞でもメジロドーベルの2着を確保した。そのキョウエイマーチの直子トライアンフマーチは、単勝8番人気だった09年皐月賞で2着に追い込んだ。昨年の半姉ナミュールのパフォーマンスもまた、牝系に隔世遺伝的に継承された「G1・2着力」の賜物(たまもの)だったといえる。真価発揮には格好の舞台設定だ。 (サラブレッド血統センター)

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