藤井正弘の血統トピック
レインボーラインの長打力を受け継ぐか
2022年09月07日 05:30
ギャンブル
初年度産駒10頭のスノードラゴン(父アドマイヤコジーン)は6歳時にスプリンターズSを制し、11歳春の高松宮記念まで計61戦の現役生活を全うした。今や絶滅危惧種に近いフォルティノ系の貴重なG1ホース。その血脈には頑健な体質に裏打ちされた生命力が潜む。
ニシケンモノノフ(父メイショウボーラー)は17年JBCスプリントなどダートグレード4勝を挙げたマル地の快速馬。父系祖父タイキシャトル由来の二刀流のスピードは、代を経てダート特化型として固定された。大半が地方入厩の初年度産駒34頭の中から自身同様、全国レベルに台頭する馬が現れるかも。
マクマホン(父ラモンティ)は島川隆哉オーナーの勝負服で17年イタリアダービーを優勝した。サトノクラウンの父マルジュが3代父で、ラストタイクーン系の最先端モデルということになる。初年度産駒は26頭。南関東で3戦全勝のサムタイムアゴーを筆頭に、既に地方で5頭が勝ち上がっている。血統的にはいずれ芝をこなす馬も現れるだろう。
プレティオラス(父フィガロ)は12年の東京ダービー馬。わずか6頭の産駒から単勝14番人気で栄冠賞勝ちのコルドゥアンが出た。意外性という点でも要注目だ。(サラブレッド血統センター)