藤井正弘の血統トピック藤井正弘の血統トピック

【日本ダービー】スキルヴィング 母系の舞台実績優秀、父の雪辱&青葉賞馬の呪縛払拭だ!

2023年05月24日 05:30

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 2冠に挑むソールオリエンスは母の父モティヴェーター、祖母の父クエストフォーフェイムと、母系に2代続けて英ダービー馬が配されている。ちなみに英ダービーと日本ダービーは意外に縁が薄く、母の父としての英ダービー馬が日本ダービー馬を出したケースは過去にない。不敗の皐月賞馬唯一の不安材料は、逆説的ながら母が内蔵する“本場のダービー血統”ということになる。
 同じキタサンブラック産駒スキルヴィングの母系は、対照的に“日本ダービー”と極めて密接な関係にある。母のロスヴァイセは09年の優勝馬ロジユニヴァースのいとこ。02年の2着馬である母の父シンボリクリスエスは、17年の優勝馬レイデオロの母の父であり、祖母の父アドマイヤベガは99年の優勝馬。この母の血統構成は、あたかも競走生活唯一の2桁着順(14着)に敗れた父のリベンジのために用意されたような日本ダービー仕様なのである。青葉賞勝ち馬の呪縛を払拭するには十分だろう。

 グレード制導入の84年以降、日本ダービーで産駒が1、2着を独占した種牡馬はサンデーサイレンス(95、00、03年)、ブライアンズタイム(97年)、ディープインパクト(16、19年)の3頭。おそらく今回、キタサンブラックは歴代の大種牡馬に肩を並べることになる。“ワンツー”ならではの激闘を期待したい。(サラブレッド血統センター)

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