藤井正弘の血統トピック藤井正弘の血統トピック

123頭サトノクラウン筆頭にリーディング混戦模様

2022年06月29日 05:30

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 【2歳新種牡馬紹介(1)】夏競馬恒例のシリーズ連載「2歳新種牡馬紹介」。第1回は各種統計面から今年のルーキーサイヤーの全体像を把握してみたい。
 国内供用による血統登録産駒が今年、北半球暦で初めて2歳に達した種牡馬は直近15年で最多の43頭。現2歳世代が種付けされた19年は同年に死んだディープインパクトが早い時期に種付けを中止し、同じくキングカメハメハは引退していた。2大チャンピオンサイヤーの抜けた穴をタイミング良く新戦力が埋めた形だ。

 父系別種牡馬数はヘイルトゥリーズン系とノーザンダンサー系が14頭。オグリキャップの孫クレイドルサイアーが産駒を出したことでミスタープロスペクターから看板を取り戻したネイティヴダンサー系が10頭。ナスルーラ系は例年通りの少数精鋭で5頭。父系別産駒数では基本的に輸入血統のノーザンダンサー系が最多の542頭で、376頭のネイティヴダンサー系、368頭のヘイルトゥリーズン系に水をあけている。第2のドレフォン出現もあり得るだろう。

 種牡馬単位の産駒数はサトノクラウンの123頭が最多で、110頭リアルスティール、103頭マインドユアビスケッツまでが大台超え。以下、93頭ベストウォーリア、91頭サトノダイヤモンドと続き、計12頭の種牡馬が60頭を超す産駒を得ている。一極集中を避けた血統市場の自主規制は、あらゆる面でのリスクヘッジ。新種牡馬リーディングは大混戦が予想される。(サラブレッド血統センター)

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